何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

6月9日に開講した「多読ジムClassic25夏」も、夏らしい熱気をまといながら、無事に幕を下ろしました。
タドクラの本を読む筋肉=読筋(どくきん)を鍛える3つの読相術トレーニングは、なかなかにハード。すべてを完遂する方は決して多くありませんが、今季、見事に完遂されたのは――
タドクラのエースアスリート市川鉄彦さん、今季初参加で初完遂と大健闘の永津洋之さん、自身で共読会を開かれつつ、タドクラでも共読を続けられる津村直さん、そして読書の鬼、多読マスターのハタンさんと、4名の方が見事に完遂されました!
ただ、タドクラは、自分のやりたいトレーニングだけやってもOK。他のみなさんも、しっかりと熱い共読の夏を盛り上げてくださいました。秋には更なる盛り上がりを期待します♪
そんな、タドクラの読筋を鍛えた3つの読相術トレーニングを、今季の成果と併せてご紹介します。
いずれも多読ジムから継承された松岡校長の読相術をベースに編み出されたものです。
◎ ブッククエスト
最初の読相術トレーニングは、課題本リストから「キーブック」3冊を選び、12冊から39冊をツリー状に連ねて「未知の本棚」を創るブッククエスト。選書の背景に、その人ならではの編集思考が表れるトレーニングです。
以下の画像は、今季、創られた本棚の一部です。本棚の空いたスペースを埋めるのに未知の本に多く当たることになります。
◎ エディション読み
二つ目の読相術トレーニングはエディション読み。千夜千冊エディションをマーキング読書し、松岡校長の編集意図の読み解きにチャレンジ。読み取った内容でリコメンド文を書き、生成AIも使いながら書店POPを制作して、皆さんが読んだ世界をメディエーションしてもらいます。
今季の課題本は『大アジア』。それぞれ感じたアジアンテイストなPOPが揃いました。
秋シーズンは、このエディション読みから。課題本は以下の3冊から選んでいただきます。
・ベーシック本(タドクラの基本の一冊):『本から本へ』
・今季課題本 (冊師陣からのおすすめ):『源氏と漱石』
・リバイバル本(多読ジム時代の課題本):『文明の奥と底』
◎ 三冊筋プレス
三つ目の読相術トレーニングは、三冊筋プレス。キーブック1冊+サブブック2冊を編集思考素で結び、セイゴオ知文術を書くトレーニングです。
今季のテーマは「まつり」。意味のシソーラスを駆使し、「まつり」をめぐる多彩な意味を手繰りながら、それぞれの3冊を選ばれました。
最終日には、タドクラの最大の関門である「三冊筋プレス」アワードのエントリーに大いに盛り上がり、最終的には6作品がエントリー。選評会議に掛けられ、入賞作は多読アレゴリア内で発表されます。
今期のテーマは「せかい」!
それぞれ大きなサイズの画像はタドクラインスタにアップしておりますので、そちらでご確認ください。
◆タドクラインスタ(https://www.instagram.com/isistadokura/)
タドクラでは、こうしたトレーニングを通じて、日々“読む力=読筋”を磨いています。読書の力を付けたいな、と考えられる方は一度クラブを覗いてみてください。
そして、多読ジムClassic 25秋、まだ参加メンバーを募集中!
そして9月8日からは、いよいよ、タドクラ25秋が開講!
多読アレゴリア全体は9月1日から開講しておりますが、
タドクラは9月8日からのスタートですので、まだお申込み可能です。
読書の秋。読書の力を鍛えたい方は、ぜひタドクラへ。
文:多読ジムClassic
《多読アレゴリア2025秋 多読ジムClassic》
【運営メンバー】佐藤裕子冊師、畑勝之冊師、重廣竜之冊司
【開講期間】2025年9月1日(月)~12月21日(日) ★16週間
【URL】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025autumn
【定員】MAX100名!ただいまただいま21人、(多読ジムClassic)
【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込) ※ クレジット払いのみ
【2クラブ以上お申し込みの場合】2クラブ目以降は半額で受講いただけます
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校【ISIS co-missionメッセージ 井上麻矢×田中優子】
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【プレスリリース】「思考の武器、表現の食器、発想の楽器」を手に入れる。生成AI時代を生き抜く「編集力」を38の思考の型で鍛える基本コース第56期[守]、10月27日に開講。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。