伝習座がPV会場に ラグビー歴史的大金星

2019/10/10(木)07:46
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 校長講義に校長の姿がない。第1回伝習座の山場ともいえるコーナー。1階本楼の44[守]、2階学林堂の43[破]は、18時開始に遅れないよう、それぞれプログラムを進めてきた。ちなみに、この日は千夜千冊エディション『ことば漬』の共読が予定されている。

 

 18時ジャスト。本楼のレイアウトが整い守破全員が席についた。それでも校長の姿はない。「今、ラグビー見ています」と学林局スタッフ。ちょうど日本―アイルランド戦が行われている時間。あちこちでスマホを取り出し速報を確認する。「日本勝ってる」「え、すごい」「じゃ、校長も来れないか」。松岡校長はラグビーファンなのだ。

 

 そこに校長の姿。同時に本楼のモニターに日本―アイルランド戦が映し出された。全員が画面に見入る。伝習座では異例の光景に「これじゃパブリックビューイング」。林頭の吉村堅樹も笑顔だ。

 

 長いホイッスルが聞こえ「日本の勝ちです」と校長。拍手が起こる本楼。「かなり画期的なことですね」。校長が静かに喜ぶ。いつもと違う熱気のなか『ことば漬』共読が始まった。

  • 景山和浩

    編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。

コメント

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堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。