仕事モードの松岡正剛を知る方法

2019/11/21(木)11:20
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 「プロジェクトの面白さは、仕事モードの松岡(正剛)校長を見られること」

 

 十三[離]退院式の「離エディスト企画」で、遊境院の田原一矢はそう語った。田原は、離を退院(修了)以降、近畿大学のビブリオシアターや、来年オープンの角川武蔵野ミュージアムの選書の他、クロニクル年表『情報の歴史』の最新版出版など、多くのプロジェクトを担う離エディストの一人である。

 

 「角川武蔵野ミュージアムプロジェクトでは、文脈棚の選本リストをつくっている。大まかな方向性は既にあるものの、選本方針が少しでもあやふやだと途端に見抜かれ、指摘が飛ぶ。感門之盟の時のような褒め言葉はなかなかでてこない」

 

 では、そうして松岡校長からのディレクションにどう応じているのか。

 

 「与えられた文脈にただ本をあてはめるのではなく、『自分の文脈』をつくることが重要。そのためには、[離]の世界読書奥義伝を通じた世界観や歴史観が共通の手すりとなる。このことはあらゆるプロジェクトに対してもあてはまるだろう」

  • 上杉公志

    編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。

コメント

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堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。