42[花]放伝式・方法を如何につかふ?ーー花伝選書授与【86感門】

2025/03/15(土)23:36
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 花伝選書とは、花伝所で2期以上指導陣をつとめた者に贈られる書だ。今期は、花伝所を統括し束ねたふたりの花目付と、花伝道場の宝刀である5名の花伝師範と7名の錬成師範に贈られた。

 

◆花目付

   林 朝恵 
   平野しのぶ 

 

◆花伝師範
   吉井優子 
   森本康裕 
   山本ユキ 
   尾島可奈子 
   岩野範昭 

 

◆錬成師範

   新垣香子
   村井宏志
   古谷奈々
   齋藤成憲
   堀田幸義
   牛山惠子
   大濱朋子 

 

 選書に選ばれた本は『つかふ: 使用論ノート』(鷲田清一/小学館)だ。

 

 松岡校長は「つかう」という言葉をよく使ったという。「使う」、「仕う」「遣う」など、音が同じでも意味が違う「つかう」を如何につかうか。受け取った錬成師範の古谷奈々と大濱朋子は、花伝所の指導陣にピッタリだと目を細めた。

 

  • 安田晶子

    編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。