何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

ほんのれんラジオの最新エピソードが公開されました!
イシス編集学校で世界読書奥義伝[離]まで了えた4名(ニレヨーコ、おじー、はるにゃ、ウメコ)がお送りするほんのれんラジオ。
vol.21の問いは、「なぜ、わかりあえないのか?それぞれの物語を越えて」です。
シリーズ3回目となる今回は『ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する』ジョナサン・ゴッドシャル(著)月谷真紀(訳)を読んでおしゃべりします。
選挙期間中にSNS上の言説で民意が大きく動いたり、陰謀論やフェイクニュースに振り回されたり。そんなことがよく話題にのぼる昨今。
どうしても「よくできたストーリー」に心動かされてしまう私たちは、この「物語氾濫時代」をどう生き抜けばいいのだろう?
そもそも物語の力から影響を受けずに生きることなんて、できるのか?
たくさんのモヤモヤが噴出した回です。あなたは、どう感じて何を思いましたか?
エピソード
ストーリーの光と闇/心は物語に適するように進化をしてきた、という仮説/どうして陰謀論を信じちゃう? メディア=現実という図式/石器時代から変わっていない、脳の限界/擬いてfake it till make it/ストーリーテリングのビッグバン時代の問いとは?/「どうすれば、物語から世界を救えるのか」/ソクラテスとプラトンを翻弄したフィクション・ノンフィクション/ナラトロジー/感情を動かすほどに社会に共有されやすくなるという暴力性/ニレヨーコ「なぜ日常はドラマと違うんだろう」@近鉄電車/小タイトルのthe story paradoxってこういうことか!!/メタにみる自分を育てる
▼「なぜ、わかりあえないのか? それぞれの物語を越えて」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!
(1)『ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する』ジョナサン・ゴッドシャル(著)月谷真紀(訳)東洋経済新報社 2022
(2)『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子(著)筑摩書房 2017
(3)『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル(著)ビル・モイヤーズ(著)飛田茂雄(訳) 早川書房 2014
(4)『他者と働く ――「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著)ニューズピックス 2019
(5)『断片的なものの社会学』岸政彦(著)朝日出版社 2016
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ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。