何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
「ほんのれんラジオ」の最新回が公開されました!
今月のテーマは、「鬼」。2/21(水)に公開されたのは、シリーズ11作目「鬼はソト?鬼はウチ?」の2本目。
ああ無念!人はどうして鬼になる?平家物語や能に登場する「鬼」の残念な真実
のび太くんのお母さんも、クレヨンしんちゃんのお母さんも鬼になる。でもお父さんは? 「鬼ババ」はいても「鬼ジジ」はいない。どうして、日本では女ばかりが鬼になるのでしょう? そんな素朴な疑問を掘りさげると、世阿弥が感じたであろう「弱い存在」の面影が見えてきました。
▽今回のトピック
なんで女が鬼になる?/「般若」は女限定/寝取った女を殺してやりたい/神様!私を鬼にしてください!/そして無差別殺人へ。壮絶な橋姫物語/頭に五徳を乗せて、能「鉄輪」に/嫉妬するのは女ですか?/ツノはネトラレ男に生えるもの inリトアニア/浮気するのは男か女か/「強い男」と「弱い女」が鬼になる/鬼になったら自由になれる?/ざっくりわかる「能」解説/美少年世阿弥の驚きの幼名/主役(シテ)は「残念な人」ばかり/能=夢/『風姿花伝』が伝える鬼の極意/鬼には鬼の事情がある/世阿弥は女がキライだった、わけじゃない気がする/シテの無念を聞くと魂が浄化/能を見ることは、話を聞いてもらうこと/『見立て日本』より鬼の5分類(語り手:ニレ、おじー、ウメコ)
▼紹介したゲスト本
『鬼とは何か』戸矢学著、河出書房新社
『鬼と日本人の歴史』小山 聡子著、ちくまプリマー新書
『見えないものを探す旅─旅と能と古典』安田登著、亜紀書房
▲ほんのれん旬感ノートより
▼ラジオの内容をさらに深掘りするなら
「BUSINESS INSIDER」で連載中の「旬感本考」を
▼アプリ「スマートニュース」内「SmartNews+」でもポップにキュートに本を紹介
ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。