何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

●44[守]リカちゃんのミメロギア・クッキング 絹なオムレツ 食してみたら?
まず、「リカちゃんのミメロギア・クッキング」ですね。
けっこうな無茶ぶりにもかかわらず、企画を面白がって、しかもスピーディにこれだけの力作を仕上げてくるリカちゃんは立派! ザッパ感もちょうどいい。林朝恵さんのディレクションも見事なハコビとサバキでした。
同じく、新企画の堀江純一さんの「マンガのスコア」はなかなか難産でしたが、それだけに産声が言祝ぎたい。
●マンガのスコア LEGEND01手塚治虫②「丸みうねうね 質感ヌメヌメ」
近畿大学アカデミックシアターDONDENのLEGENDにはまだまだ少女漫画とか、『AKIRA』もいるわけですが、堀江さんがどんな記事を仕上げてくるのか、毎回楽しみです。方向性はかなり違いますが、同じDUSTの土俵でシーザーと愉快なキソイを繰り広げてほしい。
3月10日のエディットツアーレポートです。講師はリアル編集レクチャーの名手、寺田充宏師範。新たな“リアルコーチ育成講座”の立ち上げのリーダー的存在でもあります。当日の様子の一部は、オンライン・エディットツアーの予告動画で観られます。これは必見!
マツコ:SNSのアルゴリズムによって、情報がフィルタリングされていることへの危惧。わたしたちのイマジネーションは奪われている?!そして、編集の可能性!寺田師範、いやあ!!深イイですねぇ~。
そうそう、エディットツアーといえば、「マエストロ上杉、Toy pianoを弾くの図」が、マツコおすすめですよ。眠れない夜の癒しにどうぞ~。
─ 波及のインパクトでPick!
3月の波及度で言ったらもちろんコレ!
ウイルス三部作をハイペースで書き上げ、その第一部が1737夜『ウイルス・プラネット』で松岡校長によりお奨めされるとView数も急上昇。
4月8日時点で累計1500views以上を叩き出し、あの他の追随を許さない3700views超え「松岡正剛が語る、2020年に突出するための五箇条 」に次いで、2位に踊り出ました。イラストもいつもより多めに、ウイルス・システムを病理医の知見と編集工学的視点を持って解説しています。千夜千冊からの記念すべき初ブリッジです。
─ 流麗な文章表現でPick!
比叡おろしの書き下ろし。この原稿は、進行中の感門之盟と同時に綴ったものなんです。併走・密着の熱を感じさせつつ、この記事の締めくくりは、
「ある学衆はそう吐露し、やっぱり「ちょこっとお顔を見たいので」と、家を出た。
いま、ふりしきる雪のなか、本楼に向かっている。」
と余韻を残してくる。書き手の福田容子さんはプロのライターでもいらっしゃいます。速報性を重視しつつ、こういう構成の工夫に余裕を感じさせますね。
マツコ:3月は、福田容子師範がついにEdistライターとしてデビューとなりました♪ 感門之盟もオンライン・オフラインのハイブリッド型で初開催。学林局(イシス編集学校 事務局)は、不測の事態にどう編集的にアプローチするか、そのクリエイティビティが日々試されているかのような3月でした。そんな中、林頭のチョイスは、、、
─ イシスの今をPick!
今回はイレギュラーですが、44[守] 伝習座速報すべてをオススメします。世界的なパンデミックの中、この状況を編集契機として新たな挑戦をした、初の「オンライン伝習座」。それに応えた編集部・上杉、後藤、衣笠が、次々とリアルタイムで記事をあげていきました。この加速編集力が、これからのエディストの標準になります。
第149回 オンライン伝習座 速報集:
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2020年3月の編集部おすすめ記事をお届けしました。
この4月からは、[多読ジム] と連動したEdist記事も続々と登場予定。新たなEdistライター達が、ここで言葉を繰り広げてまいります。見逃せないぞ、遊刊エディスト!
またどうぞお楽しみに~
(Comments by マツコ@編集部 )
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校【ISIS co-missionメッセージ 井上麻矢×田中優子】
イシス編集学校アドバイザリーボード ISIS co-missionメンバーより、これから「編集」を学びたいと思っている方へ、ショートメッセージが届きました。なぜ今、編集なのか、イシス編集学校とはなんなのか。イシスチャンネ […]
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【プレスリリース】「思考の武器、表現の食器、発想の楽器」を手に入れる。生成AI時代を生き抜く「編集力」を38の思考の型で鍛える基本コース第56期[守]、10月27日に開講。
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、インターネット上で24時間いつでもどこでも「編集術」を学べる学校として、2000年に開校、25周年を迎えました。 […]
第89回感門之盟「遊撃ブックウェア」(2025年9月20日)が終了した。当日に公開された関連記事の総覧をお送りする。 イシス校舎裏の記者修行【89感門】 文:白川雅敏 本を纏う司会2名の晴れ姿 […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。