何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

第73回感門之盟で44[守]の師範代に「先達文庫」が授与された。編集学校では一期を全うした師範代に、松岡校長が自ら本を選んで贈る。感門之盟では本を託された学匠が、師範代を対面で称えながら一冊一冊手渡してゆく。
師範代の活躍ぶりを聞き取りながら、校長のメッセージが先達文庫に入れられる。
密談か、抱擁か、はたまた警策か?
◆華岡晃生師範代(ドクター・カーソル教室)
『科学以前の心』(中谷宇吉郎・福岡伸一:編/河出文庫)
◆中山有加里師範代(二歩三歩教室)
『ふたりの証拠』(アゴタ・クリストフ/早川書房)
◆舟本美子師範代(菫色アビシニアン教室)
『人間を幸せにする 猫の童話集』
(ジョン・リチャード・ステーィブンス:編/草思社文庫)
◆松永惠美子師範代(ドラミ助太刀教室)
『遺言』対談と往復書簡(志村ふくみ・石牟礼道子/ちくま文庫)
◆萩原裕樹師範代(愉氣快快教室)
『心はどこにあるのか』
(ダニエル・C・デネット/ちくま学芸文庫)
◆神尾美由紀(ピノコ上等教室)
『やわらかな心をもつ』(小澤征爾・広中平祐/新潮文庫)
◆黒澤朋子師範代(バック・トリップ教室)
『だれでもない庭』エンデが遺した物語集
(ミヒャエル・エンデ/岩波書店)
◆森本研二師範代(ユーヅームゲ教室)
『本と暮らせば』(出久根達郎/草思社文庫)
◆細田陽子師範代(時鐘連音教室)
『深夜の散歩』ミステリの愉しみ
(福永武彦・中村真一郎・丸谷才一/創元推理文庫)
◆橋本高志師範代(事代ハルモニア教室)
『しあわせの理由』(グレッグ・イーガン/早川書房)
◆菅沼利彰師範代(観覧八海山教室)
『世界がわかる宗教社会学入門』(橋爪大三郎/ちくま文庫)
◆山口イズミ(水分カミーノ教室)
『偉くない「私」が一番自由』(米原万里・佐藤優:編/文春文庫)
◆圓尾友理師範代(AIファインダー教室)
『キャパの十字架』(沢木耕太郎/文春文庫)
◆中川将志師範代(五彩ボウイ教室)
『いつも夢中になったり飽きてしまったり』
(植草甚一/ちくま文庫)
◆今田美穂師範代(ラテ・ルナ・マギカ教室)
『紅一点論』アニメ・特撮・伝記のヒロイン像
(斎藤美奈子/ちくま文庫)
◆小桝裕己師範代(トポス清冽教室)
『空間の詩学』(ガストン・バシュラール/ちくま学芸文庫)
◆蒔田俊介師範代(間架結構教室)
『日本書人伝』(中田勇次郎:編/中公文庫)
◆佐藤裕子師範代(幕末カノン教室)
『草原の記』(司馬遼太郎/新潮文庫)
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校【ISIS co-missionメッセージ 井上麻矢×田中優子】
イシス編集学校アドバイザリーボード ISIS co-missionメンバーより、これから「編集」を学びたいと思っている方へ、ショートメッセージが届きました。なぜ今、編集なのか、イシス編集学校とはなんなのか。イシスチャンネ […]
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【プレスリリース】「思考の武器、表現の食器、発想の楽器」を手に入れる。生成AI時代を生き抜く「編集力」を38の思考の型で鍛える基本コース第56期[守]、10月27日に開講。
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、インターネット上で24時間いつでもどこでも「編集術」を学べる学校として、2000年に開校、25周年を迎えました。 […]
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。