何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

217人の学衆、3教室は速修コース。前代未聞の45[守]のバックヤード、チームラウンジ。学びと真似び、相互編集の場でもある。45[守]には21人の師範代と9人の師範がいて9つのチームが動いている。
チームには、教室名や師範代のキャラクターに肖ったチーム名がついている。チーム名は指南の拠り所にもターゲットにも永遠のQにもなっていく。
師範のチーム名語りをよすがにクッキングで表す連載企画「リカちゃん・クッキング」。「おつまみ篇」の二番手は速い・旨い・熱い「ぜらっと」だ。
★チーム名「ぜらっと」
……………………………………………………………………………
密かな「熱狂」を表沙汰にしてほしいとの意を込めて、
「熱狂する人、狂信者」という意味をもつ【zealot】から。
ひらがなにしてみたら「ずばっと」にも「がばっと」にも
見えてきます。「ぜらっといこーぜ!」が合い言葉。
師範 白川雅敏
はたはたデーモン教室 佐々木章雄師範代
やわらスパイラル教室 宮原由紀師範代
発恋スタンツェ教室 吉井優子師範代
ぜらっとピローギ
はたはた代わりのサーディンに、天に向かって
伸びるスプラウトと、発恋の赤が重なります。
ぜらっとチーズでまとめたらアメリカンな餃子
のできあがり。
●レシピ
《ぜらっとピローギ》
[材料]4個分
・オイルサーディン 1尾
・青しそ(大葉) 1~2枚(サイズによる)
・パプリカ(赤) 1切れ
・ブロッコリースプラウト 適量
・調理用とろけるチーズ 適量
・ぎょうざの皮 4枚
・サラダ油、オリーブ油など 大さじ1
(オイルサーディンとチーズに塩気があるので調味料は無しでOK)
[ダンドリ]
1.オイルサーディンは1尾を4つに分ける。
2.青しそは2または4等分、パプリカは細切り、ブロッコリースプラウトは根を切りおとす。
3.ぎょうざの皮の上半分に1と2を置き、とろけるチーズを載せる。
4.ぎょうざの皮の円周に水を一ぬりして包む(餃子風でも、二つに折ってフォークなどで押さえてもよい)。
5.フライパンに油を引いて、両面をこんがり焼く。途中で一時ふたをした方がチーズが溶けやすい。
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─ 師範の感想いただきました ─
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はたはたと発恋の見立て食材のパッとした味を、スプラウトが螺旋的に包み込む。味覚で感じるチームのらしさは大人のハーモニー!
●バックナンバー
石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。