プラン6:からだと対話する【45[破] ハイパープランINFORM】

2021/03/05(金)08:00
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 いきなり始まった45[破]「ハイパープランINFORM」プランニング編集術アワード予選。第75回感門之盟 INFORM共読区「P1グランプリ」本戦出場をめざし、師範が援軍となって応援編集を繰り広げる。あなたの琴線に響くのはどのプランだろうか?

 

◆なぜ、”からだ”か?
 リモートワーク、オンライン授業、ネットショッピングというように社会の営みから身体性が失われつつある今だからこそ、からだだけが知っていること(身体知)を忘れてはいけません。
 今まで様々な災害や疫病をわたしたちのからだは乗り越えてきました。でもこれから加速するデジタル化による生活変容はそんなからだを切り捨ててしまう可能性を持っています。6万年前に出来上がったからだを持つわたしたちホモ・サピエンスのwell beingのため、自分自身のからだを信頼してからだと対話して考えていくことが必要ではないか、ということをこのプランは問題提起しています。

 

◆なぜ、豊洲か?

 このプランでは東京の臨海地区である豊洲にミュージアムを設置しています。豊洲を選定する上では、現在、デジタルインフラを整備して、スマートシティ化が推進されており、デジタルによる生活変容の最先端を走っているという点だけでなく、元々関東大震災のがれき処理の埋め立てとして造成され、工業地帯としての利用、1990年代からは、タワーマンションが立ち並ぶ住宅地となるなど、時代の要請を受け、その時々の最先端の社会活動を実現してきた街であるという歴史性を踏まえられています。
また、江東区全体は「スポーツの街」を目指しており、からだについての意識も高いことから、ミュージアムを活用する人々が多いことも想定したプランなのです。

 

◆からだとの対話のために。

 からだの編集可能性を知り、からだを信頼できる場所にするためのからだとこころをつなぐ方法をこのミュージアムで学ぶことができます。

 

 少しだけ概要をお教えします。
 詳しく知りたい方は、ぜひこのプランに一票を!!
 
・デジタル技術を使い、自然の不規則性を再現する「からだに問いかけてくる」空間の中で、考える隙間をつくる
・日本人の体形にあった身体所作を取り戻す
・古くから受け継がれてきた、体を自発的に整える方法にまなぶ
・オイリュトミー、コンテンポラリー・ダンスなどからだによる表現の美しさを知る
・セルフケアを体得するケアコミュニティの核となり、世の中に方法を還元する

 

 

▼投票はこちら
45[破] ハイパープランINFORM
・投票締め切り:2021年3月6日(土)午前9時

→ 6)雑品屋クロス教室/ここからだ

    古来に目覚め、未来へ向かう
    ~からだの編集可能性を社会に発信するミュージアム~

 

  • きたはらひでお

    編集的先達:ミハイル・ブルガーコフ
    数々の師範代を送り出してきた花伝所の翁から破の師範の中核へ。創世期からイシスを支え続ける名伯楽。リュックサック通勤とマラソンで稽古を続ける身体編集にも余念がない、書物を愛する読豪で三冊屋エディストでもある。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。