何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

ハイブリッド感門之盟を経て、伝習座はオンラインに舵を切る。その為にしつらえたのは実験するトポス・イシススタジオ。4月某日、45[守]指導陣がオンラインで集い、開講に向けてのカマエを新たにした1日の様子を10ショットでお届けする。
学林堂にイシススタジオができる
イシスから全国の師範・師範代に映像を届ける3台のカメラ。しかし伝習座講義で使用していたのはデスク上にあるミニカメラのみ。左右にある2台のカメラは校長講義用に使用する。伝習座が始まるとそこは生放送番組のスタジオの如く緊張感が漂う。
オンラインで参集する45守の顔・顔・顔
各自が自室の一部を背負いながらフレームに収まる。ネットカフェに篭ってアクセスする師範代もいた。オンライン伝習座は画面の向こうからかわるがわる話し手が自分に向かって語ってくれるため、意外と集中できるようだ。
ハッタのあんちょこ
師範代が自作した教室ポスター発表のコーナーを担当するのは江野澤師範と八田律師。20人のポスターを読み込み、ツッコミどころを書き込んでおく。
師範へのお題「背景編集」
オンライン参加とはいえ、ただ顔を出すだけに止まらない。師範には「背景編集」というお題が課された。校長から贈られた書や今読んでいる本、自慢の本棚が師範メッセージとともに明かされていった。森由佳師範は校長の書「絆」を掲げながら一年ぶりのCome back!
松岡校長も見ております
師範代が作成したポスターを手元に用意し、一人ひとりの発表を見つめる松岡校長。師範代諸君はその視線を感じていただろうか。
JUSTするエディスト速報チーム
「オンライン伝習座という事件をJUSTする」という使命を担ったエディストライターの衣笠純子と上杉公志。黙々と記事作成に取り組むストイックな二人。気づけば予定以上の記事数が公開されており、編集長・吉村林頭もご満悦だった。
桂大介の書斎に招かれて
用法解説を担当するのは3期連続登板の桂師範。「非常に面白い。ハイレベルで素晴らしい」と校長からも絶賛された。
2つのカメラとスイッチャーで校長をEditする
校長講義は千夜千冊エディション『編集力』と『心とトラウマ』の重ね読み。校長を正面から捉える1カメ(右/吉村)と手元をズームする2カメ(左/林)、そして2つの映像を切り替えながら配信するスイッチャー(手前/穂積)の三つ巴で映像をお届けする。
千夜千冊スケッチブック
いつもはスライドや画像、黒板を駆使しながら講義を展開するが、この日はスケッチブックとマーカーがツール。四角い画面というタブローにどう映っているかもイメージングしながら言葉と文字でエディションを多読する。
「自分自身に自信を持つのではなく、方法に自信を持つんだ」と師範代たちに餞を贈った。
昨日は44[破]のオンライン伝習座が行われ、エディットツアーも無料オンラインツアーを展開中である。
編集力を自粛しない。今年20周年を迎える編集学校はイシススタジオから別様の可能性に向かい続ける。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
学長 田中優子が人生で初めて男の着物を見立てることになった。しかも、その相手は林頭 吉村堅樹である。 事の発端は7月某日、学内会議中に優子学長が突然切り出した。「吉村さんは着物を着た方がいいと思うの」。 […]
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
写真家研究とモンタージュで写真を深める【倶楽部撮家:25秋募集】
倶楽部撮家 第2期生募集! 多読アレゴリア「倶楽部撮家」の第2期目は、「写真家研究」と「モンタージュ」を楽しみます。第1期目の夏シーズンは、自身の幼な心を起点にして、まずはシャッターを押してみることを試みてきました。次 […]
こまつ座「父と暮せば」をイシス編集学校の師範が観てみました 第2弾
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
コメント
1~3件/3件
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。