かくれた金沢 ~らしさをアブダクションする方法~【ツアー@金沢】

2021/04/01(木)08:00
img JUSTedit

器に金箔で絵が描かれている。
箸を割ったら金粉が舞い踊る。
カステラに金箔がのっている。
お茶に金粉が浮いている。

 

「金」は金沢らしさをあらわす色の1つです。

 

加賀藩の歴史に由来をもつ武家や技芸の文化、それらの精神性を反映した建築や料理などに現れる「金沢らしさ」も、ずいぶんと語られてきました。

 

一方で、鏡餅の1つがピンクだったり、エスカレーターの右左どちらにも立っていたり、バスに無料の傘が置かれていたり、現代の日常に隠れている「金沢らしさ」もたくさんあります。

 

地元の人にとっては当たりまえすぎて背景化(透明化)している習俗、ごく日常的な習慣や行事や言葉遣いから、「まだ語られていない金沢らしさ」「かくれた金沢」にせまってみるのが、今回の編集ワークです。

 

アブダクティブ・アプローチは、平均的判断や保守的な前例主義を飛び越える思考過程。その根幹をなす推論「アブダクション」を提唱するチャールズ・パースは、それを「新しいアイディア(観念)を導く唯一の論理的操作である」といいます。

 

発見的で探求的なアブダクティブ・アプローチによって、未言及の金沢らしさをいっしょに語りおこしてみましょう。

 

本ワークは「考える」「発見する」「企画する」「分析する」にも応用可能です。金沢を良く知る方も、知らない方も、どうぞどうぞ。
みなさんのご参加お待ちしています。
(記事執筆:中川将志)

 

イシスフェスタ・エディットツアー
■日時:2021年4月4日(日)10:30ー12:00
■会場:Zoom(お申し込みの方に参加用URL、パスワードをお送りします)
■参加費:1,100円(税込)
■定員:先着12名様
■出演:中川将志・八田英子
■お申し込み:https://shop.eel.co.jp/products/detail/283

  • 八田英子

    編集工学を世界に広めるために編集工学研究所に入所した元SE。不適な笑みを湛えながら、問答無用でばさばさと人を斬りまくる。編集的先達は沢田研二。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。