カメラ部につづき新チーム結成か? その名は「YADOKARI」?!

2022/07/21(木)17:00
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 エディストカメラ部につづいて新企画発足なるか。

 

 エディスト編集部ミーティング・通称「EDIST NIGHT」に、3人の若きメンズが集結した。松岡正剛をして「きっと次代のスターになるだろう」と言わしめたイシスiGen7人衆の一人であり、「初音ミク太郎」の教室名を校長に託された網口渓太(Zoom画像左上)、菊池成を敬愛し、『知の編集工学』と『多読術』に救われたというサックス奏者の加藤陽康(同左下)、心理学専攻でストレス研究をし、最近は『パンとサーカス』と『キャラメルの値段』の千夜にどっぷり浸かっているという山内貴暉(同右上)の3名である。

 

 ここ最近、学林局や指導陣のあいだである謎について交わされるようになっていた。「ここ数期で、松岡校長や編集工学や編集学校にアツい情熱を燃やす若きメンズが増えている」という謎である。そこで白羽の矢が立ったのがこの3名。49[破]をリアルタイムで受講中の加藤と山内は共に大学生であり、網口が入門した年齢も22だった。

 

 吉村編集長が3人へ好きな校長著書や千夜を問えば、「『遊』の相似律。火事になったら財布よりも何よりもこの一冊だけあればいい」「『アジールの日本史』。弱いもの、際にいるものに興味がある」「『苔をあるく』の影響で“苔”が気になっている」と息つく暇なく言葉が飛び出し、気がつけば「最近はロジェ・カイヨワの原著の書き写ばかりしている」といった話題に軽々と飛躍する。一方で、うちに秘めた思考や連想が加速しすぎるが故にZoom画面上で言葉に詰まる場面も。どうやら対話のテンポも他の世代とはどこか違うものがあるらしい。

 

 こうした若きメンズの熱量と独自のアナロジーの源泉はどこにあり、どこへ向かうのか。その謎を紐解くべく、今後は松岡校長や編集工学といったテーマに焦点を当てた鼎談を実施し、記事化を目指していく。

 

 ちなみにエディスト編集部内では、この企画を「YADOKARI」とひそかに呼んでいる。その由来はいつか明かされる(かもしれない)。

 

 まっさらなエディストカメラ部スタートに対し、のっけからカオスな予感のプロジェクト「YADOKARI」。エディスト編集部は果たして彼らの殻を脱がせることができるのか。

(つづく)

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。