【10名限定◆多読ジム入門編02・冬】2か月で本との付き合い方が変わります

2023/12/07(木)18:00
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 読書の達人・松岡正剛の『多読術』(筑摩書房)を元にしたプログラムを通じて読書法を学べる「多読ジム【入門編02 冬】」が2024年1月8日(月)からスタートします。イシス編集学校の講座未受講の方なら、どなたでも受講いただけます。定員は10名限定ですので、ご興味のある方はお早めに! 申込はコチラです。

 前回、10月から始まった【入門編01 秋】は3か月間でしたが、今回はもっとカジュアルに、2か月間で読書の楽しみを知るためのカリキュラムをご用意いたしました!

 <1>目次&マーキング読書

 <2>エディション読み

 

 「目次&マーキング読書」では目次の充実した新書を選び、本をじっくり読む前に中身を想像し、疑問をもって目を通すことで要所をつかみます。方法を使って短時間でたくさんの本を読めるので、自宅の積読本を減らすことも可能になるでしょう。

 「エディション読み」では書物を通して多様な世界とつながる「読み」の方法を伝授する書物論『本から本へ』を素材に使います。読前、読中、読後の三段階を通じて未知との遭遇や意外な見方を抱える読みが身につくでしょう。

 今回、入門編では「ブッククエスト」はやりませんが、おまけでご紹介させていただきます。ブッククエストで使うブックリストは毎季変わるのですが、今季は、編集学校の教室運営を担った師範代(2023年度前期)に向けて校長・松岡の労いのメッセージとともに贈った先達文庫です。まず、そのリストから3冊を選びます。そして、それぞれの本をタテ・ヨコ・ナナメから眺め、関係づけられそうなサブブック3冊を追加し、全体(合計12冊)をひとつのテーマ本棚として完成させます。お互いの本棚を眺めあうことで、俄然、書物を読みたくなってしまうというわけです。

 

 ちなみに、今回の文庫リストには「生命知らずの大バカ者」と書かれた帯が気になる夢野久作の『近世快人伝:頭山満から父杉山茂丸まで』(文春学藝ライブラリー)があります。

『近世快人伝:頭山満から父杉山茂丸まで』(文春学藝ライブラリー)

 明治22年の福岡生まれの夢野は日本探偵小説三大奇書『ドグラ・マグラ』で有名な作家ですね。父親の杉山茂丸は伊藤博文の暗殺を企てるような九州男児の曲者でした。

 茂丸に加え、アジア主義者として明治から昭和初期の政界に隠然たる影響力を持った玄洋社の頭山満も含まれます。破天荒で真似したくてもできそうにない奇人快人たちのエピソードで抱腹絶倒、間違いなしです。

 新春に合わせて多読ジムに入門し、2か月間で読書筋を楽しく鍛えましょう。入門先では、読み書きを導くインストラクター(冊師)からのコメントが随時届きます。これまでに気づかなかった見方や文脈を見つけることもできますよ。

 


Info 多読ジム◆入門編 02 冬スタート ※受講期間は7週間になります。

【定員】10名

【申込資格】イシス編集学校 未受講者

【お申込】https://shop.eel.co.jp/products/detail/628

【開講日】2024年1月8日(月)

【申込締切日】2023年12月26日(火) まで

【受講費】月額11,000円(税込)

 ※ クレジット払いのみ

 ※ 初月度分のみ購入時決済

   以後毎月26日に翌月受講料を自動課金

   「入門編 02 冬」の場合 購入時に2024年1月分を決済

   2024年1月26日に2月分を決済

 ※ 申込後2カ月間(7週間)はイシス編集学校規約第6条に定める

   期間後の解約はできません。あらかじめご了承ください。

  • 畑本ヒロノブ

    編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。