何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

啓蟄や 日はふりそそぐ 矢の如く(高浜虚子)
来たる3月23日、エディットツアーでみなさんを開放へと導く編集の旅へご案内します。3月9日につづいて第2弾のテーマは、ズバリ「発想も言葉も自分も変わる」です。
寒さで肩にぎゅっと力が入れば、身体だけではなく思考も固まりがち。スマホを開けば、普段と変わらぬ言葉のやりとりが並んでいる。企画書を作れば、いつも似たようなプレゼンになってしまう。凍てつくほどのガチガチなうたい文句や、錆び付いた常套句に縛られて、今ひとつ発想も言葉も自由になっていない・・・・・・そんなことを感じたことありませんか?
みなさんの中には、本来の柔らかい思考が潜んでいます。それを解き放つ鍵となるのが、「編集」です。春のエディットツアーでは、草木が芽吹くようにみなさんの編集をふんわり開いていきます。この時季ですと、たらの芽、蕗の薹、独活(うど)など苦味野菜が登場します。それらを題材に俳句をつくって、言葉を自由に動かす体験をしていただきます。
では、ここでみなさんに質問です。こんな句が3つ並んでいます。
それぞれどんな情景が浮かんだでしょう?
同じテーブルの上を詠んでいるのに、受け取るイメージがちがうと思いませんか?
このエディットツアーでは、このようなワークショップを通じて、編集の楽しさをお伝えしていきます。イシス編集学校の校長・松岡正剛の蔵書2万冊をぐるりと囲むブックサロンスペース「本楼」ならではの面白い仕掛けもご用意しています。
ナビゲーターは、イシス編集学校の[守]師範のこの2人。昨春、日本伝統俳句協会新人賞を受賞した一倉広美と、食と農のコーディネーター若林牧子。俳句好きと野菜好きがタッグを組んで、編集の面白さにせまります。
俳句や野菜に興味ある人もない人もぜひお出かけください。あらたな自分の扉を開くには絶好のチャンスです。
2025年春。連想力、発想力を広げる入り口へとあなたをいざないます。きっとツアーを体験した2時間後には、自分のちょっとした変化に気付くことでしょう。
◆2025年守・春のエディットツアー◆
芽吹きの春にはじめよう! ~発想も言葉も自分も変わる
日 時 3月23日(日)14:00~16:00
会 場 編集工学研究所「本楼」(世田谷区赤堤)
対 象 どなたでもご参加いただけます
参加費 1,650円(税込)
ナビゲーター:イシス編集学校 師範 若林牧子、一倉広美
お申込みはこちらから
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イシス編集学校 [守]チーム
編集学校の原風景であり稽古の原郷となる[守]。初めてイシス編集学校と出会う学衆と歩みつづける学匠、番匠、師範、ときどき師範代のチーム。鯉は竜になるか。
花伝所の指導陣が教えてくれた。「自信をもって守へ送り出せる師範代です」と。鍛え抜かれた11名の花伝生と7名の再登板、合計18教室が誕生。自由編集状態へ焦がれる師範代たちと171名の学衆の想いが相互に混じり合い、お題・ […]
これまで松岡正剛校長から服装については何も言われたことがない、と少し照れた顔の着物姿の林頭は、イシス編集学校のために日も夜もついでラウンジを駆け回る3人を本棚劇場に招いた。林頭の手には手書きの色紙が掲げられている。 &n […]
週刊キンダイvol.018 〜編集という大海に、糸を垂らして~
海に舟を出すこと。それは「週刊キンダイ」を始めたときの心持ちと重なる。釣れるかどうかはわからない。だが、竿を握り、ただ糸を落とす。その一投がすべてを変える。 全ては、この一言から始まった。 […]
55[守]で初めて師範を務めた内村放と青井隼人。2人の編集道に[守]学匠の鈴木康代と番匠・阿曽祐子が迫る連載「師範 The談」の最終回はイシスの今後へと話題は広がった。[離]への挑戦や学びを止めない姿勢。さらに話題は松 […]
目が印象的だった。半年前の第86回感門之盟、[破]の出世魚教室名発表で司会を務めたときのことだ。司会にコールされた師範代は緊張の面持ちで、目も合わせぬまま壇上にあがる。真ん中に立ち、すっと顔を上げて、画面を見つめる。ま […]
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。