何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

近藤ようこさんと物語について語り合いたい。
吉村堅樹林頭たっての希望で、漫画家の近藤ようこさんをゲストにお迎えし、[遊]物語講座17綴の績了式を《ISIS FESTA SP&第87回感門之盟 感話集》として開催することとなりました。
近藤ようこさんは、2018年に開催した《ISIS FESTA 「DONDEN祭」VOL.1「うしろの正面だあれ」》以来のご登壇です。
人は物語を欲しています。
幼い頃に読んだ絵本、小説や映画、友人の会話、TVに流れるCMなど、日々の中で意識せずとも物語を摂取したり生み出したりしているのです。
[遊]物語講座では、単に小説家を目指すというものではなく(目指しても良いのですが)物語を動かすために編集の型を意識的に用いて書き上げていきます。
物語講座では文字を使って物語世界をつくりあげますが、物語のリプレゼンテーションは多様です。
絵画、写真、映像、イラスト、朗読、小説、そしてマンガ。
今回ゲストである近藤ようこさんは、中世世界観やキャラクター造形が絶品、と吉村林頭が惚れ込んだ漫画家です。
しかも、オリジナル作品はもちろん、文学作品を漫画にしてきた物語の作り手でもあります。
3月29日開催のISIS FESTAでは、近藤ようこさんの作品『高丘親王航海記』や『ルームメイツ』も巡り、余白もありながら読み手にズシっと響く世界をつくる近藤ようこさんの方法を紐解きます。
イシス編集学校の物語講座17綴の講座修了を寿ぎながら、物語講座と近藤ようこさんの両方の方法に迫ります。
この格別な時間をぜひご一緒ください。
ISIS FESTA SP&第87回感門之盟 感話集(かんわのつどい)
■申込先:https://shop.eel.co.jp/products/es_kanmon87
■日時:2025年3月29日(土)13:00~17:00(予定)
■参加費:
物語講座17綴(リアル・オンライン)4,400円(消費税込)
一般 リアル参加 4,400円(消費税込)
一般 オンライン参加 3,300円(消費税込)
※開催前にご入金を完了ください
■会場:リアル参加 本楼(世田谷区豪徳寺)
オンライン参加 お申し込みの方にZOOM URLをお送りします
■定員:本楼リアル参加のみ先着40名
■対象:どなたでも参加いただけます
■ゲスト:近藤ようこさん
・物語講座17綴 績了式
・第17回物語講座アワード
・近藤ようこさん×吉村堅樹林頭 対談 など実施予定です。
■お問い合わせ:es_event@eel.co.jp
■近藤ようこさんプロフィール
1957年新潟市生まれ。國學院大學文学部卒。在学中に漫画家デビュー。現代物と中世物を描くが、近年は近代文学のコミカライズもしている。主な作品に『見晴らしガ丘にて』『ルームメイツ』『水鏡綺譚』『戦争と一人の女』(坂口安吾原作)『夢十夜』(夏目漱石原作)『死者の書』(折口信夫原作)『高丘親王航海記』(澁澤龍彦原作)など。
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
夜の深まりに、ひそやかに浮かぶ月。 その光は、松岡正剛が歩んだ「数寄三昧」の余韻を照らし出します。 音とことばに編まれた記憶を、今宵ふたたび呼び覚ますために―― 玄月音夜會、第五夜をひらきます。 夏から秋へ […]
ひとつの音が、夜の深みに沈んでいく。 その余韻を追いかけるように、もうひとつの声が寄り添う。 松岡正剛が愛した「数寄三昧」を偲び、縁ある音楽家を招いてひらく「玄月音夜會」。 第四夜の客人は、邦楽家・西松布咏さんです。 […]
幼な心とワインのマリアージュ ― 酒上夕書斎 第四夕|8月26日(火)16:30~ YouTube LIVE
本を開くたび、知らない景色がひらけていきます。 ときに旅のように遠く、ときに親しい声に導かれるように――。 読書はいつも、新しい道へと私たちを誘います。 「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」では、石川淳をひもとき、 […]
江戸の編集、蔦重の秘密──田中優子学長「ちえなみき」特別講演映像を公開
江戸の本屋が仕掛けた文化の渦が、いま開かれた。 7月26日、福井県敦賀市の「ちえなみき」で行われた田中優子学長の特別講演には、50名を超える人々が集まりました。 今年の大河ドラマ『べらぼう』の主人公・蔦屋重三郎を軸に、浮 […]
松岡正剛一周忌──音楽と言葉が交差する一夜へ|玄月音夜會 第三夜 オンライン参加受付中
ひとつき、またひとつきと、季節がめぐり── 編集工学者・イシス編集学校校長・松岡正剛がこの世を去って、まもなく一年。 それでも、耳をすませば、どこかで語りかけてくるような声がある。 ことばの向こう、音の奥、ページの余白か […]
コメント
1~3件/3件
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。