何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

第86回感門之盟は田中優子学長を擁して開催する初めての感門之盟となる。[守]の卒門式と花伝所の放伝式を同時に行うのも初だという。進行も、これまでとは一新し、いきなり総合司会のメッセージで始まった。つとめるのは、今期、42[花]の花伝錬成師範を終えた牛山惠子と54[守]の師範とAIDA師範代をダブルロールした奥本英宏だ。初めてコンビを組むふたりは、それぞれ赤と青を基調に装い分けて、準備万端といった笑顔で並ぶ。
86回感門は「EDIT SPIRAL」を掲げる。スパイラルといえば渦、ウズといえば鳴門の渦潮または・・?物体が回転して発生する螺旋状のパターンを渦、うず巻きなどとも言う。奥本は、[守]と花伝所の2つのコースを寿ぐ声と、感門之盟に集った参加者の情熱と思いを巻き上げながら、素晴らしい明日への編集へと向かいましょう、との言葉で場を温めた。
初めての和装だという牛山の髪は、テーマ「EditSpiral」に因み、ねじれたピンで留められて、生まれた時に母親が求めておいてくれたという大きなガーネットが指に光る。新しいイシスを作ろうという本気が滲むいでたちだ。いつもの感門よりも参加者に着物姿が多いように見えるのは、田中優子学長の影響だろうか。
54[守]は各教室の汁講も本楼を使わず、卒門して本楼で会うことが目標だったという。本日の本楼は満席だ。満を辞しての時を過ごす参加者を迎える誇らしさに溢れた総合司会は、「全員で格別の一日を作りましょう」と、メッセージを結んだ。
安田晶子
編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
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2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。