何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

「よーいドン! 」で “本に入り”、
「さあ、語って!」で “本から出る”。
居合わせた人に、見てきたばかりの出来事を無我夢中で語る。
孤読では味わえない読みの加速感や語りの臨場感は、日頃の読書の方法を一変させる。意外にも江戸時代に編み出されていた読書法だ。
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読書というもの、本に入って本から出てくるものだ。入ってばかりいるのもいいが、それだけでは過食症や偏食になる。
入って刻印し、出て刻印する。
とくに出てくるときの<<即刻の編集>>が読みの要訣になる。
ただし一人で読んだ本を思い出す(再生してみる)には、いささかコツがいる。
それを<何人かの会話の声がその場で伴奏してくれる>と、思いのほか読みが「描かれたもの」(山水画)のようになって忘れがたくなる。
ぼくはいつしかこういう読み方を「共読」と呼ぶことにした。
千夜千冊1661夜 前田勉著『江戸の読書会』
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編集読書のメカニックをわかりやすく紐解き、共読ゾーンへとナビゲートするのは、軽井沢在住のイシス編集学校・師範のお二人。ジャズシンガーの中原洋子と、IT業界の専門家&ドラマー&農業見習いの浅羽登志也。
四月にオンライン開催したワークショップ「ツンドク三冊屋」に続く第2弾です。
初秋の風立つ軽井沢の森、ティータイムにお集まりください!
*本好きの方はもちろん、読書が進まない方はぜひよい機会に。
秋期[守]コース入門を検討中の方もぜひお気軽にご参加ください。
<共読する方法の学校>のユニークな編集稽古にも似た学びの方法を
体験いただけます。
**<目次読書術>をワークします。
未読の新書を1冊ご用意ください。
新書でなければ「目次がしっかり読める」本でも構いません。
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イシスフェスタオンラインツアー@軽井沢
「向こう三冊両隣り袖擦り合うも多読の縁」
2021年9月18日(土) 15:00~17:00
■会場:Zoomを利用します。
お申込みの方に参加用URL、パスワードをお送りします。
■定員:12人
■料金:1100円(税込)
■インターアクター
:浅羽登志也(師範・多読ジム冊師/ガイアラボ代表、ドラマー)
中原洋子(師範・多読ジム冊師/ジャズシンガー)
■申し込みはこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/detail/334
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軽井沢でツンドク三冊屋@ONLINE 2021/04/14
https://edist.isis.ne.jp/post/ets2021s_karuizawa2/
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校【ISIS co-missionメッセージ 井上麻矢×田中優子】
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。