何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

年が明けると気持ちがあらたまる。なにか新しいことをはじめたくなる。2024年をうんとおもしろい1年にしたくてうずうずしているみなさんに朗報です!2月3日(土)、”スペシャル”なエディットツアーを開催します。
スペシャルその1:セイゴオ流読書術をたっぷり3時間!
イシス編集学校校長であり、古今東西のブックナビゲーションサイト千夜千冊を四半世紀にわたり綴り続けてきた松岡正剛。その読書術を3時間たっぷりと体験いただけます。通常のエディットツアーでは読書術の体験はありません。ツアー時間も2時間。それを今回は3時間に拡大して、たっぷりとセイゴオ流読書術の極意を味わっていただくスペシャル企画です。
スペシャルその2:「本楼」開催!
遊刊エディスト読者のみなさんのなかには、読書術を体験するなら「多読ジムの共読onlineワークショップ」があるじゃないかと思われた方もいらっしゃるかもしれません。鋭いです。が、こちらのエディットツアーは世田谷豪徳寺の「本楼」開催というのがスペシャル。書店でもない図書館でもない、2万冊が呼吸する圧巻の本の森がみなさんをお出迎えします。どうぞゆっくりとご堪能ください。
スペシャルその3:ナビゲーターは小川玲子さん!
ツアーのナビゲーターを務めるのは、小川玲子さんです。イシス編集学校でもっとも過激で衝撃のコースとして知られる松岡正剛直伝・世界読書奥義伝[離]では典離(MVP)を受賞。師範代(編集コーチ)としても切れと深みと色気のある名指南で活躍したのち、師範代を養成する[花伝所]の師範や[離]の火元組など指導陣としてのロールも歴任してきました。
また、小川さんはイシスと社会をつなぐプロジェクトの経験も豊富です。2009年、丸善丸の内本店内にオープンした松岡正剛プロデュースの実験的店舗「松丸本舗」ではブック・コンシェルジュを務め、お客様をつぎつぎと本の虜に。2020年オープンの角川武蔵野ミュージアムではエディットタウンの選書チームに抜擢され、とくにサイエンス系書籍に対する知識と愛は松岡正剛のお墨付きを得ているほどです。ほかにも、SHISEIDO様など企業向け研修の講師、プロライター育成講座、大学での読書ナビゲーターなどを担い、幅広い世代の多様なバックグラウンドを持つ方々に読書の方法を広めてきました。
イシス人も憧れる小川玲子さん。今回はナビゲーターもスペシャルです。
というスペシャル三昧なエディットツアーですが、前提知識は一切いりません。本や読書が好きな方はもちろん、苦手意識のある方も大歓迎。松岡校長はこう言っています。
「読書はたいへんな行為だ」とか「崇高な営みだ」などと思い過ぎないことです。それよりも、まずは日々の生活でやっていることのように、カジュアルなものだと捉えた方がいい。たとえていえば、読書は何かを着ることに似ています。読書はファッションだと言ってもいいくらいだけれど、もっと分かりやすく言えば、日々の着るものに近い。
松岡正剛『多読術』ちくまプリマー新書
本とのつきあいをもっとカジュアルに、もっとおもしろく。ジーンズを穿いたりジャケットやシャツを着たり、セーターやパーカーに取りかえたり、靴や帽子やアクセサリーと合わせたりするように、本もいろいろと着たり脱いだり組み合わせたりを愉しめばいいというわけです。
ここで体験いただく読書術が「鍵」となって、思いもよらない世界の扉をひらく2024年へ。ぜひとびきりの鍵を手にしにいらしてください。
アイキャッチ画像:山内貴暉
エディットツアー 特別編「今こそ、読書で遊ぶ」~本楼という特等席でとびきりの読書術を~
■日時:2024年2月3日(土)14:00-17:00
■参加費:2,000円(税抜)
■会場:編集工学研究所「本楼」(世田谷区赤堤)
■定員:限定15名様(先着順)
■対象:どなたでもご参加いただけます
■ナビゲーター:編集工学研究所・読書ワークショップ講師 小川玲子
■内容:「本楼」の見学をしながら、「目次読書法」など松岡正剛流・読書術の極意をワークショップ形式で体感していただきます
■お申し込みはこちらから▼
https://shop.eel.co.jp/products/detail/651
福井千裕
編集的先達:石牟礼道子。遠投クラス一で女子にも告白されたボーイッシュな少女は、ハーレーに跨り野鍛冶に熱中する一途で涙もろくアツい師範代に成長した。日夜、泥にまみれながら未就学児の発達支援とオーガニックカフェ調理のダブルワークと子育てに奔走中。モットーは、仕事ではなくて志事をする。
【参加者募集】56[守]にも間に合う!10/12(日)本楼エディットツアー
アタマが固い、鈍い、動かない。もうAIには敵わない…と諦める前に、「編集術」を試してみませんか。 10/12(日)14時からの「本楼エディットツアー」では、松岡正剛の編集術を使ったいくつかの編集ワークを体験いただきます。 […]
【田中優子の「酒上夕書斎」】はご存じだろうか?5月に優子学長がはじめた読書系YouTube LIVEで、毎月とっておきの1冊を紹介している。だがオープニングが独特。「まずはひと口飲みますね」と言って赤ワインをゴクリ。本よ […]
10匹の出世魚、ただいま誕生!55[破]出世魚教室名発表【89感門】
イシスの魚はマグロだけじゃない。カワル、メトード、ほたほた・・・ふしぎな魚が泳いでいる。 [守]師範代から[破]師範代へかわるとき、EDITされる教室名を”出世魚”という。55[破]に遊撃する10匹の出世魚 […]
東京は急に秋めいた。朝晩は肌寒いくらいだ。ちょっと温もりがほしいとき、お茶やカフェオレ、ホットワインで温まるのもいいが「先達文庫」もオススメだ。 55[守]師範代に贈られた先達文庫は計18冊。感門之盟で手渡 […]
【参加者募集】とっておきのお茶×読書×編集体験!9/13「本楼共茶会」コールドブリューベリーモヒート茶篇
9月13日(土)、松岡正剛プロデュースのブックサロンスペース「本楼」にて、お茶×読書×編集で参加者のみなさまを意外な世界へお連れする「本楼共茶会」(ほんろうともちゃかい)を開催します。7度目となる今回は「コールドブリュー […]
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。