【このエディションフェアがすごい!30】紀伊國屋書店 新宿本店

2021/07/31(土)12:07
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 長く東京に住んでいれば、一度は入って本を買ったことがあるでしょう。新宿駅東口の書店といえばここ。「紀伊國屋書店 新宿本店」でも、7/6から千夜千冊エディションフェア「知祭り」が始まりました!(8/15まで)

 

 

 ちなみに、この建物、1回目の東京オリンピックの年に建ったのだそうですよ。

 

 

 正面入口のエスカレーターで2階に上がって奥に向かうと、すぐ左手にフェア棚があります。名物の階段で上ってきた場合は、2階に入って本当にすぐのところです。「えっ!?」と思うくらい、いい場所を占めてますよ〜。しかも、フェア棚が広い! ほぼすべての本を面陳で配置できる広さがあります。見やすいです。当然ながら、千夜千冊エディションだけでなく、千夜本もかなり充実しています。2階は新書・文庫・文学の階なのですが、文学以外の単行本もたくさんあります。ルネ・ジラール『世の初めから隠されていること』(法政大学出版局)とか、バーバラ・スタフォード『ヴィジュアル・アナロジー』(産業図書)なんかもちゃんと置いてます。さすがです。

 

 

フェアを担当してくださったのは、松倉さんです。「松岡正剛さんは頭の中を覗いてみたかった方の一人です。選書の幅広さに驚いて、どうやったらこれだけの本の内容を覚えていられるのかと思いながら並べました」とおっしゃっていました。ちょうどいま、千夜千冊エディション『ことば漬け』にハマっている最中とのこと。「『小学生の俳句歳時記』で子どもたちの俳句にビックリしました。ほかにも読んでみたい、と思う本がたくさんありました」。

 

 

 なお、千夜千冊エディションフェアのすぐ近くには、書店員さんたちの積ん読本を紹介する「TSUNDOKU」というフェアがあったのですが、ここがまた秀逸で、『ブリキの太鼓』『文体練習』『百年の孤独』などなど千夜本がズラリと並んでいました。紀伊國屋書店は書店員さんもさすがです。

 

 

 階段を上って訪れる偉いあなたにはご褒美が。松岡校長の凛々しいポスターが、大ヒットアニメ映画の横から声をかけてくれます。「このポスター、カッコいい!って、書店員のあいだで話題になりました」(松倉さん)。狙い通りです。

 

 

 最後におまけ。3階人文書コーナーでは、「工作舎50周年記念フェア」も開催中! お目当ての品も見つかるのでは?

 

 

 

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  • 米川青馬

    編集的先達:フランツ・カフカ。ふだんはライター。号は云亭(うんてい)。趣味は観劇。最近は劇場だけでなく 区民農園にも通う。好物は納豆とスイーツ。道産子なので雪の日に傘はささない。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。