ISIS now 遊撃するブックウェア●肆のドク:仁禮洋子編集長【89感門】

2025/09/25(木)16:00
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肆のドク:ほんのれんラジオ/多読アレゴリア「ほんのれんクラブ」

 


「ISIS now 遊撃するブックウェア」(第89回感門之盟)、つづいての登場は、多読アレゴリアにもクラブ進出を果たした、ポッドキャスト「ほんのれんラジオ」から、仁禮洋子編集長。「ほんのれんラジオ」は、人が読んだ本について語るのを聞くだけでも十分、他力本願をモットーとし、ゆるく深く、本と遊ぶ学び系コンテンツを毎週配信している。番組を聴くだけで、1カ月5冊、1年に60冊の本が読めるお得ポッドキャストだ。

 

▲ほんのれんラジオは、Apple podcastやSpotify、YouTubeなどで聴くことができます。

 

「読書のトップアスリート・チームとして、パス・ドリブル・シュート、そして、ゴールする姿を見せている」。松岡校長によるほんのれん評だが、そこに至る前、チームは校長にディレクションを受けたらしい。読書について校長は図解しはじめ、そもそものはじまりに丸を描きその中に赤字でcellと書きこんだ。「細胞」である。情報が入って外に出ていく、そういう生命のはじまりに読書の起源を見る、校長のスコープの果てしなさに驚嘆したと仁禮編集長は明かした。

 

軽やかに、そして、動的に、本の奥へ奥へと深潜する言の葉のチョウドク。ほんのれんラジオに、Let’s tune in!

 

▼以下順次公開
壱のドク:『百書繚乱』と千夜千冊絶筆篇
弐のドク:『世界のほうがおもしろすぎた──ゴースト・イン・ザ・ブックス』『Birds』
参のドク:多読アレゴリア
肆のドク:ほんのれんラジオ/多読アレゴリア「ほんのれんクラブ」【本稿】
伍のドク:九天玄氣組プロジェクト Qten Genki Book『九』刊行など

 

アイキャッチ/後藤由加里
文/白川雅敏

  • 白川雅敏

    編集的先達:柴田元幸。イシス砂漠を~はぁるばぁると白川らくだがゆきました~ 家族から「あなたはらくだよ」と言われ、自身を「らくだ」に戯画化し、渾名が定着。編集ロードをキャメル、ダンドリ番長。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。