ブックウェアを着こなせ 師範頌授与【88感門】

2025/09/06(土)14:31
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果たして、期待通りTシャツが贈られるのかーー。
師範代を後ろから見守り、学衆に編集稽古の奥を見せる。師範代と学衆という単純な関係に教室を留めておかない存在が師範だ。師範頌は、師範・番匠ロールを2期以上務めた者に贈られるイシスオリジナルのグッズ。トートバッグ、ボトル、サイコロなど、毎期趣向が凝らされている。
「ワクワクします!」。司会の澁谷菜穂子師範の掛け声で呼び込まれた54[破]師範陣。原田淳子学匠が労いの言葉とともに手渡されたのは、期待通りのTシャツ。師範頌として渡されるTシャツは、通称「Mシャツ」とも呼ばれ、師範陣の人気も高い。
中心には、今回の感門テーマ「遊撃ブックウェア」のロゴが大きく描かれている。デザインを手掛けたのは、編集工学研究所デザイナーの穂積晴明方源。広げた本から世界が自由に躍り出ていくかのような楽しいロゴだ。カラーリングを担当したのは、同じく編集工学研究所の若手デザイナー・宮崎有仁子さん。「ラブリーな色合い」だと、原田学匠も頬を綻ばせた。
ピンクとブルーのギザギザラインがポップな一着。うーん、僕もほしい!
 
▲師範頌を誇る、戸田由香54[破]番匠
文/青井隼人
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コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。