迎撃・遊撃・追撃 JUSTライター決起【88感門】

2025/09/03(水)15:55
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 シーンを撃ち抜く師範の視線が本楼を乱れ飛ぶ。
 
 第88回感門之盟の開催が1週間後に迫った8月31日夜、エディスト編集部の声かけで各講座から師範たちがZoomに集まった。[守]から参加したのは、福澤美穂子、北條玲子、青井隼人。3人は、当日の様子を即座にエディストするJUSTライターとして、54[破]・43[花]合同の感門之盟に遊撃する。
 
 編集部から当日のダンドリが伝えられた後、速報するべきコーナーの執筆担当者がテンポよく割り振られていく。第88回感門之盟では、2期ぶりのP-1グランプリの復活と、2講座をまたがるインターブッキングが企画されている。講座の修了を言祝ぎあうだけではない、新たな編集が生まれるさしかかりがいつも以上にほとばしる場になるに違いない。
 
 すべての編集は、なにかに、あるいはどこかに「さしかかった」ときに始まるーー。[守]のお題038番「編集カラオケ八段錦」の講義篇の一節だ。場が、人が、次のステージへと移ろうとする瞬間を、誰よりも早く察知するカマエで、JUSTライターは感門之盟に臨む。どんな一瞬を切り取って記事に仕立てるのか、師範の見方づけをぜひ追ってほしい。
 
 ミーティングでは、当日のさしかかりを捕まえるための用意だけでなく、そこに向かっていくための編集も仕掛けられた。師範としていまだに記事を執筆したことがないという告白を捕らえて、「今日の打ち合わせを簡単な記事にしてもいいですよ」とすかさず振られたのも、固定化されそうな関係性に揺さぶりをかけるプロフィールであり、単なる思いつきなどでは決してなかったのだ。
 
アイキャッチ/北條玲子(55[守]師範)
文/青井隼人(55[守]師範)
 

★89感門にも、師範のJUSTライターが遊撃します!
 
※55[守]の方はこちらへ
■第89回感門之盟「遊撃ブックウェア」
■日時:2025年9月20日(土)13:00-19:00(予定)
■会場:豪徳寺イシス館 本楼(https://es.isis.ne.jp/access/
■費用:4,400円(税込)
■申込締切:2025年9月12日(金)
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コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。