何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

本校の編集稽古はテキストでの問答スタイル、師範代が週2番ほど出題して、届いた回答ごとに指南します。学衆と師範代が番(つがい)となり順番に書き込みながら稽古するので「番稽古」。稽古が進むにつれ、伏せられていた編集の世界観が一つずつ開いていくプログラムです。
進むにつれお題の意図がわかってきて、あるとき、個の方法やモードが才能としてダイナミックに表出してきます。その変化を起こしていくのが「指南」。「お題」と「回答」と「指南」の結び目をつくる相互編集方法を、<エディティングモデルの交換>と呼んでいます。2000年の開講以来、師範代の数(870名)だけ多様な指南があります。示す先は「方法日本」。
今回のオンラインツアーでは、編集指南の面白さを体験していただくぶっちぎりの2時間。ISIS式稽古のしくみや師範代のメソッドをコンパクトに明かします。どなたでもご参加いただけます。ぜひ、イシス編集学校が起こし続けている「方法日本」の手触りを感じてください。
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◆ 師範直伝*師範代体験ツアー
南を指せば、「方法日本」。
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日 時:2022年8月21日(日)午後 14:00-16:00
参加費:1,100円(税込)
内 容:指南擬(もどき)ワークショップ、編集コーチングメソッドの紹介、質疑応答など
ナビゲーター:イシス編集学校 編集コーチ養成コース[ISIS花伝所]師範
深谷もと佳(ヘアデザイナー)、林朝恵(教育・人事)、吉井優子(会社員)
牛山惠子(企画編集)、佐藤健太郎(専門学校教師)、堀田幸義(デジタルマーケティング)
参加対象:未入門の方を含めご参加いただけます。
▼お申込みは、
https://shop.eel.co.jp/products/detail/425
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イシス編集学校 [花伝]チーム
編集的先達:世阿弥。花伝所の指導陣は更新し続ける編集的挑戦者。方法日本をベースに「師範代(編集コーチ)になる」へと入伝生を導く。指導はすこぶる手厚く、行きつ戻りつ重層的に編集をかけ合う。さしかかりすべては花伝の奥義となる。所長、花目付、花伝師範、錬成師範で構成されるコレクティブブレインのチーム。
3000を超える記事の中から、イシス編集学校の目利きである当期の師範が「宝物」を発掘し、みなさんにお届けする過去記事レビュー。今回は、編集学校の根幹をなす方法「アナロジー」で発掘! この秋[離]に進む、4人の花伝錬成師 […]
纏うものが変われば、見るものも変わる。師範を纏うと、何がみえるのか。43[花]で今期初めて師範をつとめた、錬成師範・新坂彩子の編集道を、37[花]同期でもある錬成師範・中村裕美が探る。 ――なぜイシス編集学 […]
おにぎりも、お茶漬けも、たらこスパゲッティーも、海苔を添えると美味しくなる。焼き海苔なら色鮮やかにして香りがたつ。感門表授与での師範代メッセージで、55[守]ヤキノリ微塵教室の辻志穂師範代は、卒門を越えた学衆たちにこう問 […]
ここはやっぱり自分の原点のひとつだな。 2024年の秋、イシス編集学校25周年の感門之盟を言祝ぐ「番期同門祭」で司会を務めた久野美奈子は、改めて、そのことを反芻していた。編集の仲間たちとの再会が、編集学校が自分の核で […]
「物語を書きたくて入ったんじゃない……」 52[破]の物語編集術では、霧の中でもがきつづけた彼女。だが、困難な時ほど、めっぽう強い。不足を編集エンジンにできるからだ。彼女の名前は、55[守]カエル・スイッチ教室師範代、 […]
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。