康代[守]学匠メッセージ「イシスにしかないトポス」【75感門】

2021/03/13(土)18:14
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コロナパンデミックで自粛生活にうんざりしつつも、オンラインやテレワークにも慣れた頃、2020年秋に46守講座は開講した。

 

しかし、イシスでの編集稽古は他のオンラインメディアとは何かが違う。

 

オンラインで、テキストに声や表情や音がこれほどのっている場は他にはない。

教室・勧学会・別院といった場に、師範代・師範・番匠・輪匠・学匠と、これほど多様に絡み合っているトポスはそうない。

 

鈴木康代[守]学匠はこう言い切った上で、冒頭の松岡校長メッセージを受けて、3.11後の感門之盟に際して校長がラウンジに届けたメッセージを続ける。

 

生命は海中から空中へ飛び出し、言葉と道具を獲得した。そして人間が出現した。これは「壮大な逸脱」であり「切ないもの」だと。

 

康代学匠には、46[守]という物語が逸脱の連続によって人間へ至る、生命の情報編集クロニクルのようにうつっているのだろう。最後に、46[守]の稽古ぶりをこのように総括した。

 

新たな編集モデルとオーダーとノイズが混ざり合う、うねりのような46[守]でした。

  • 上杉公志

    編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。