何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

羽根田月香
編集的先達:水村美苗。花伝所を放伝後、師範代ではなくエディストライターを目指し、企画を持ちこんだ生粋のプロライター。野宿と麻雀を愛する無頼派でもある一方、人への好奇心が止まらない根掘りストでもある。愛称は「お月さん」。
【ISIS BOOK REVIEW】本屋大賞『汝、星のごとく』書評~“編集/ライター”の場合
評者: 羽根田月香 編集/ライター、「イシスのイシツ」執筆 イシス編集学校 [花伝所] 放伝 明け方に目が覚めて、ふと思いついた言葉をノートに書きつける。あの一節には、この単語しかないと思え […]
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『しろがねの葉』書評 ~編集/ライターの場合
評者: 羽根田月香 編集/ライター、「イシスのイシツ」執筆 イシス編集学校 [花伝所] 放伝 インタビューをする際、無意識にこちらの「地」をずらしながら、相手との距離をつめている。読書も同じだが、今回はあ […]
イシス人インタビュー☆イシスのイシツ【孕む吉居奈々】File No.12
※イシスのイシツな人材を《イシツ人》と定義し、エディット紹介する不定期連載。 第12回となる今回は、母なる受容力が魅力のあの師範。 「史上初」という言葉の奥には、いつもそれを生みだす人がいる。 […]
もののふはいつだって危機に立ちあがってきた。 48[破]にこつぜんと、だが確かに空いてしまった穴。 ぽっかりと口を開いた常闇に、福田容子は躊躇うことなく飛び込んだ。 「わたしが引き受けます」。 […]
48[破]突破式。 原田学匠がこの先達文庫を読み上げたとき、誰に贈られるものかすぐにわかった。 「シード群生教室」の阿部幸織師範代へ。 ハイデガーの弟子であり恋人でもあったラディカルな思想家ハンナ・アーレン […]
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。