若手司会者の「場外」への思い遣り

2020/03/14(土)22:49
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当サイトの名物記者にこの記事で「表情が硬い」と言われた感門之盟の司会者、上杉公志は遊刊エディストのコアなスタッフの一人だ。よって、当該の記事も上杉はすぐさま確認していた。

 

彼の表情への心配は杞憂であった。たぶん。衆目を集めて演奏することにも慣れている音楽家・上杉の、このカメラ目線を見よ。本楼にいない、オンライン参加者への心配りの賜であろう。現場の緊張感がもたらす編集の加速ぶりは端倪すべからざるものがある。感門の掉尾を飾る校長校話が終わった後のこの表情。安心感・充実感だけでは説明がつかない、いい顔だ。

 

実力派ホープ・加藤めぐみとの名コンビで、見事一日の司会をつとめ上げた。彼らの注意のカーソルには、余人を魅了するcharmが宿った様子だ。

  • 川野貴志

    編集的先達:多和田葉子。語って名人。綴って達人。場に交わって別格の職人。軽妙かつ絶妙な編集術で、全講座、プロジェクトから引っ張りだこの「イシスの至宝」。野望は「国語で編集」から「編集で国語」への大転換。

コメント

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堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。