劇的なコイと出会いと変化の幕が開いたー51[守]

2023/05/08(月)14:55
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 鯉のぼりと入れ替わるように、51[守]の鯉が跳ね始めた。

 

 [守]に鯉をあしらった上の画像は[守]の新たなアイコンであり、講座記事のプロフィール画像でもある。師範の阿久津健が開講に合わせてデザインした。季節感。そして鯉が滝を登って竜になる「登竜門」伝説を、編集の入口である[守]に重ねたものだ。

 

 5月8日正午、19教室に校長の松岡正剛から「いざ、いまこそのインタースコアを!」が届けられ、51[守]が開講した。コロナ禍、長引くウクライナ戦争を受け、「そんな時、いや、こんな時だからこそ、ようこそイシス編集学校へ」と言葉は続く。

 

ここから諸君の「世界と自分についての見方と才能」がおそらく劇的に変わっていくでしょう。新たな出会いも始まるはずです。それは私が保証する。


 その10分後、勧学会では点呼が始まった。一月二十五日教室の師範代、束原俊哉が待ちきれないようにお題001番を出題。堰を切ったように師範代が続々と続く。同時に学衆からの点呼も届き始めた。

 

 「なんでも編集という見方に興味」
 「編集稽古、非常に楽しみです!」
 「うわあ、緊張しますね」

 

 添えられたひと言に、編集稽古への期待が感じられる。師範代もすぐに応える。

 

 出題から1時間も経たないうちに、回答1号が届いた。

 劇的な変化と出会いの15週間。鯉の旅が始まった。

 

 (文:景山和浩)

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コメント

1~3件/3件

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2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。