何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

梅が咲き桜が咲いて入学、入社、入門…49[守]が開講して2週間、お疲れではないだろうか?
イシス編集学校は開講して2週間。お題も回答も指南もバンバン届く。毎日イキイキとした交わし合いが絶えない。まるで疲れ知らずだ。 開講日「感応おにぎり教室」に学衆の点呼が届きはじめた。
教室初の回答は出題2時間後に届いた。師範代の宮坂由香は、回答が届いた喜びを文字と記号に散りばめて指南を返す。
そんな宮坂の指南には、毎回おにぎりを模した記号がつく。例えばこんな感じだ。
指南をもらった学衆Sはおにぎり記号にいち早く気づいた。
Sは師範代のアブダクションの方法にも興味津々。さりげなく差し出されたおにぎりを口に放り込むと編集稽古が面白くなる。 感応おにぎり教室の学衆は稽古の振り返りも秀逸だ。
「お題」と「指南」いう温かいご飯とお茶を差し出す師範代に「回答」というおにぎりの具を入れて、教室をむすぶ学衆たち。これから本格的に自己紹介も始まり、伏せていたものが徐々に開いていく。
『この学校は知識を学ぶところではなく、どんな時にも勇気 と知恵が発揮できる方法を身につける学校なのです。』 と松岡校長は[守]学衆にエールを送る。
どんなおにぎりの具にするか、おにぎりをいつ食べるかも編集方針だ。お腹を空かせて、ヒューリスティックな問感応答返に前のめりに向かおう。
まだ間に合う49[守]速修コース |
新井和奈
編集的先達:中島みゆき。三児の母とは思えない美貌に、朝2時起き研鑽で産後セルフケアインストラクターになる気合、そこに愛嬌抜群の相互編集力を掛け合わせるとアイドル・ママになる。アイドルのまま、そのまま師範へ、そして編集道へ邁進中!
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。