コップはアタマの中を覗ける―49[守]001番

2022/04/27(水)08:35
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 49[守]が開講した。最初のお題は「コップは何に使える?」だ。
 人とは違う使い方を見つけようとしたり、紙コップで考えたのはなぜだろうと立ち止まったり、スパイの盗聴器が浮かんで少年に戻ったり、コップを巡る回答が次々に届いた。
 多くの師範代が日が変わる前に指南を返した。翌日、指南と稽古への感想が続々と寄せられた。「自分でもよくわからなかったものを丁寧に紐解いていただいた」「相手を推測出来る編集力ってスゴイ」「他の方の回答、かなり学びになりますね」。49[守]定常コース、16人の師範代と157人の学衆のアタマの中の相互探検は、一気に加速している。

 

まだ間に合う49[守]速修コース

  • 石井梨香

    編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。