何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

48[破]が始まった。
2022年4月2日(土)第一回伝習座。今期[破]で新たに師範として登板する戸田由香が、48[破]師範代陣に向けて、文体編集術の骨法をレクチャーした。
戸田といえば、エディストの【三冊筋プレス】でもお馴染み。エッジの効いた創文に松岡も注目する手練れの書き手だ。
【三冊筋プレス】植物を読む(戸田由香)
【三冊筋プレス】世界の見方がかわる時(戸田由香)
【三冊筋プレス】ハノイの束縛 サイゴンの自由(戸田由香)
一冊の本から何をどう編み上げればこんな記事が書けるのか。舞台裏や奥の手も明かしながら、文体編集術の稽古と実践を語って、[守]38題で得てきた方法を[破]に接続する応用編集の方法を説いた。
また、もうひとり、今期[破]で新たに師範として立つのが華岡晃生だ。47[破]師範代ロール完走直後の熱と勢いのまま指導陣に衣替え。別様可能性を体現しつつ、このあと師範代・師範・評匠が組んず解れつの「セイゴオ知文術10冊共読」コーナーで、松岡正剛『フラジャイル』の読み解きを披露する。
亭主こそリスクを負え。未知への遊びに学衆を誘うべし。監視資本主義が跋扈する世の中のがんじがらめを突破すべく、48[破]が走り出した。第一回伝習座は、このあと夜の守破合同校長講義まで分刻みに展開していく。
48[破]開講は、2022年4月18日(月)。
方法は、それを求める人をいつでも待っている。
イシス編集学校
第48期[破] 指導陣
2022年4月18日(月)~2022年8月7日(日) 16週間
■師範代
阿部幸織 ●シード群生教室
岩橋賢 ●MOT勿体教室
大濱朋子 ●点閃クォート教室
小椋加奈子●特Bダッシュ教室
佐藤裕子 ●幕末スサビーズ教室
渋江徹 ●それが編調教室
山本ユキ ●オリーブ・ビリーブ教室
輪島良子 ●伝束スパーク教室
■校長 松岡正剛
■学匠 原田淳子
■番匠 野嶋真帆、福田容子
■評匠 中村まさとし、北原ひでお
■師範 竹川智子、戸田由香、華岡晃生、渡辺高志
■月匠 木村久美子
■律師 八田英子
第48期[破]基本コースの詳細・申込はこちら
(撮影:野嶋真帆)
福田容子
編集的先達:森村泰昌。速度、質、量の三拍子が揃うのみならず、コンテンツへの方法的評価、厄介ごと引き受ける器量、お題をつくり場を動かす相互編集力をあわせもつ。編集学校に現れたラディカルなISIS的才能。松岡校長は「あと7人の福田容子が欲しい」と語る。
3期ぶりに復活する「P-1グランプリ」目前の2階学林堂に、九天の猛者が揃っていた。本日の審査員、そしてそれぞれにリアルプランニング編集術を世に問い続ける最前線のプランナーである。 ラジオディレクターで放送史 […]
書籍『インタースコア』の入稿間際、松岡校長は巻頭書き下ろしの冒頭二段落を書き足した。ほぼ最終稿だった。そろそろ校了か、と思ってファイルを開いて目を疑った。読み始めて、文字通り震えた。このタイミングで、ここにこれを足すのか […]
▼辰年と聞くと義兄の顔が浮かぶ。辰すなわち龍は十二支唯一の空想動物なわけだが、これがウズベキスタンでは鯨になるのだと、そのウズベク人の義兄から聞いて驚いたことがあるためだ。前の辰年より少し前のことだったと思う。なぜそんな […]
京都は神社が少なく教会が多い?◢◤[遊姿綴箋] リレーコラム:福田容子
▼京都はぞんがい教会が多い。人口10万人あたりの教会数は、全国47都道府県中じつに5位。寺院が意外にも13位どまり、神社に至ってはまさかの32位(つまり下から16位)だから、相対的に見て全国平均より神社が少なく、教会は多 […]
律師、八田英子の不意打ちには要注意だ。 半年ぶりにISISロールに復帰し、48[破]で初番匠に挑もうという2022年春。水ぬるむ3月にそのメッセージはやってきた。 「ふくよさん、お帰りなさーい」 八田 […]
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
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