何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

好きなものデコポン カフェラテ スイートピー
人立ち交じるリハーサルの夜
と寺田寅彦をもどいてみる。編集学校人はリハーサルが大好きだ。仕事の後だろうが、急だろうが、呼ばれればダッシュで馳せ参じる。
第78回感門之盟の3日前、本楼でのリハーサル一番手は、[破]のP-1グランプリ出場チームだった。学衆、師範代、師範が本楼にやってくる、遠方の学衆とクラスメイトたちはzoomで集合する。吉村堅樹林頭や、感門之盟の演出・進行を統括する衣笠純子に立ち会ってもらい、初のプレゼンにいどんだ。
脈診カーソル教室の三浦一郎は「ふりかけ」で世界を変える。八客想亭教室の鈴木悠也は「靴」で世界を発見する。時たま音だま教室の高本沙耶は「マスク」が世界だったと訴える。彼らが持ち出したのは、どれも日常的なささやかなモノだ。小さなモノからどれだけ豊穣な世界を描けるかがハイパーミュージアムのチャレンジである。林頭や師範からのディレクションやコメントを受け、学衆と師範代は勧学会に駆け戻る。実は3教室とも、もう毎日のように、勧学会での議論とzoomミーティングを重ねている。
リハーサル好きは校長のミームでもある。田中泯さんとの舞台でも、丸善150周年記念講演「千夜千冊の秘密」でも、何度も入念にリハーサルを行ったときく。本番直前のリハこそが前夜祭、そのタイミングでしか気づけない、生まれないものがある。きっと、ここから相転移が起こる。これから3日でプランはハイパーの境地に到達するにちがいない。もう1回の本楼リハを経て、本番は21日(月・祝)16時から。47[破]の本気を目撃せよ。
アイキャッチは、時たま音だま教室学衆の高本沙耶&細田陽子師範代のなごやかコンビ。後ろ姿の林頭が見守る中、初プレゼンに臨んだ。
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
【破 エディットツアーオンラインスペシャル8月23日】イシスな文体編集術を先取り
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。