何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

46[破]DAN ZEN ISIS P-1 Grand Prix、『遊刊エディスト』誌上で予選を開催中。第77回感門之盟での本選出場をかけて、各教室から短期決戦の応援合戦だ。
さあ、あなたも心惹かれるプランに投票を!
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プラン6:ジャイアン対角線教室/東京イルマニア博物館
忽然と現れるオブジェを消せ――「何もない」をするミュージアム
「東京イルマニア博物館」の事前体験者の声を遊刊エディスト読者の皆さまにお届けします。
■アフォーダンス/Affordance ――行為を通して発見する
「やばみ。トトロやムーミンより“ダンゼン”こっちかな」
(豊島区の女子高生・川田シズカさん/17歳)
イルマ? どこにあるか知らなかったけど意外と近いじゃん。東京イルマニア博物館だって。やばくない? アタシたちオープン前に体験してきたんですけど、やばみしかない。スマホで遊ぶ博物館だったんだけど、街ん中のモノリスを探してスマホでQRコード読みとると、渋谷のモヤイとかハチ公とかウチらが知ってるのが出てくる。東京じゃん、ここ。茶畑にモヤイ浮いてるのとかありえない。で、“愛の反対語を10個叫べ”とかってお題が出されて、みんなで楽しんじゃいました。トトロやムーミンより断然こっちかな。
■アナロジー/Analogy ――既知を使って想像する
「歴史が繋ったまま残る入間、それが見えてきますな」
(入間市郷土史家・林野タケシさん/71歳)
入間に何もないという輩はわかっとらん。入間は縄文文化が栄えた地ですぞ。埼玉一古い明治期の入間宮寺教会に大正時代の迎賓館、昭和のジョンソンタウン……入間は歴史が繋ったまま残る街です。過去の記憶の重なる場所にモノリスがあるのも良し。モノリスは2000年前創建の出雲祝神社のご神体を模したのでしょう。何もないのにある。あるのにない。ふむ、狂言『入間川』を下敷きにしていますな
■アブダクション/Abduction ――まだ見ぬものを想定する
「モノリスとアプリを連動させた、今までにない博物館です」
(入間市役所広報課長・森山スネオさん/50歳)
市内に設置された20のモノリスとスマホアプリを連動させた今までにない博物館になっております。入間のマニアを増やしたい、とこういうわけでして。なぜ東京か? 様々な理由がございますが、感門之盟でお話させていただければ。専用アプリやモノリスにも多数の仕掛けがございますが、これも感門で。あのですからお出しできる情報はここまででして、投票いただければ本番でお話を……
ロゴ&アイキャッチ作成:ジャイアン対角線教室学衆・川上鼓太郎
執筆・構成:師範代・角山祥道+ジャイアン対角線教室学衆
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読者投票あり!!46[破]「DAN ZEN ISIS P-1 Grand Prix」プランニング編集術アワード予選を開催
投票締め切り:2021年8月25日(水)24時
→ プラン6:ジャイアン対角線教室/東京イルマニア博物館
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
褒められるわけでもない。報酬が出るわけでもない。目立つわけでもない。打ち合わせは連日で、当日は朝から現地入り。 だからなのか、だからこそなのか、「感門団」は感門之盟の華であります。江戸に火消しがつきもののように、感門之盟 […]
いったい誰が気づいたか。この男が、感門之盟の途中でお色直しをしていたことを。 司会の2人が、感門テーマの「遊撃ブックウェア」にちなんで、本を纏ったことは当日、明かされたが、青井隼人師範には「つづき」があった。イシスの […]
壇上に登ればスポットが当たる。マイクを握れば注目が集まる。表舞台は、感門之盟の華だ。だが表があれば裏がある。光があれば影もある。壇上の輝きの裏側には、人知れない「汗」があった。 第88回感門之盟(9月6日)は、各講座 […]
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世の中はスコアに溢れている。 小学校に入れば「通知表」という名のスコアを渡される。スポーツも遊びもスコアがつきものだ。勤務評定もスコアなら、楽譜もスコア。健康診断記録や会議の発言録もスコアといえる。私たちのスマホやP […]
コメント
1~3件/3件
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。