44[守]新米師範代・小桝裕己の開講初日

2019/10/27(日)22:29
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 左手には楊枝に刺した梨、右手にはスマートフォン。44[守]開講当日の小桝裕己(トポス清冽教室師範代・特別支援学校教員)の姿だ。


 夕食の間、小桝の視線は食卓とスマホ画面の間を往来していた。「偶然を、偶然で終わらせるのか、なにかの意味を『発見』するのか、みなさん次第です」。開講前日にラウンジに届けた勇ましいメッセージとは裏腹に、小桝は落ちつきなく回答を待ちわびる。

 

  2019年10月21日22時29分、記念すべき初回答に「来た!」と声をあげ、即座にパソコンデスクに向かう。食卓の上に、梨一切れを残して。

 

 学衆の回答が、新米師範代を師範代にする。回答と指南を積み重ね、世界にたった一つの「場」を作り上げていく4ヶ月の冒険が始まった。

 

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    編集的先達:増田こうすけ。メガネの奥の美少女。イシスの萌えっ娘ミポリン。マンガ、IT、マラソンが趣味。イシス婚で嫁いだ広島で、目下中国地方イシスネットワークをぷるるん計画中。

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コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
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川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。