何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

道場が動き出す。
08:07 むらさき道場の岩野範昭花伝師範が一番に道場の鍵を開けると、正午までに5つの道場全ての鍵が開かれた。最初に登場するのは誰か、と思うまもなく入伝生が登場した。
一番乗りの応答は、むらさき道場。ついでやまぶき道場だった。
道場の世界定めは亭主である花伝師範が用意する。入伝生を迎えるホットメッセージやアイコンといった細部に世界が宿る。14日入伝式がおひらきになった深夜も、花伝師範たちは道場のしつらえに向かっていた。そうして道場は一座建立のための編集装置になるのだ。
わかくさ道場、やまぶき道場はすでに全員が席についている。
いよいよエディティング・モデルが往還する道場演習が始まる。
文 吉井優子(花伝師範)
アイキャッチデザイン 阿久津健(錬成師範)
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イシス編集学校 [花伝]チーム
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
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