何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

43[守]の卒門を終え、いよいよ今秋開講する44[守]の準備が進行中だ。田中晶子花伝所長からの呼びかけに応え、師範代キャストに名乗りをあげた放伝生らを含む23名が、自主トレに取り組んでいる。
「うねうねスタッカート」「談々醸錬」「三日月マブタ」など思い思いに編集した教室名を名乗り、指南を書く稽古を繰り返す。花伝所で学んだ式目を使える知に、いわばインテリジェンスに変えていくのがねらいだ。
先達の教室を参観し、回答と指南の往還をまるごと追体験する。過去の回答を今まさに届いたかのように読み替えるツボをさがす。盗んだワザ、お気に入りのコトバの使い心地をためしてみる。インプットした情報を型でアウトプットし続ける毎日だ。
クセはモードを生み、弱みはメソッドに磨きをかけ、不足はメッセージへと展開する可能性を秘めている。師範代へ変容していくプロセスは、センス・オブ・ワンダーそのものだ。自主トレは9月25日まで。
三津田知子
編集的先達:ルドルフ・シュタイナー。花伝入伝時に出家得度。感門之盟で密教僧の袈裟姿で登壇、衆目を集めた。離火元、花目付、古典輪読と研鑽を続ける編集求道者。道産子二頭の馬主でもある。姉は三津田恵子師範代。
2020年3月11日、WHOは新型コロナウィルスによる感染拡大を「パンデミック」と認定した。どのような基準で、どんな手続きを経て決定が下されたのか。情報を血肉化し、生きた知にしていく読みが問われている。 […]
10月1日、32[花]編集術ラボラウンジで開講に向けて入伝生の準備運動が始まった。 プレワークは、7週間の式目演習をフルスロットルで駆け抜けるために用意されたプログラム。毎日演習し続ける体力と、回答を共 […]
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。