【続報!】山本貴光さんレコメンド 多読ジムseason10・春

2022/03/28(月)10:00
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昨日、3月27日、年初からスタートした<多読ジム>season09・冬が終了しました。今季も多くの読衆たちがゴングギリギリまで三冊筋のファイナルファイトに大奮闘。三冊のブックセレクトには、定番のノヴァーリス『青い花』からヴィトゲンシュタインの青色本まで、ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』やハルキ&龍のダブル村上も加わって、”三書青様”、”十人青色”な「青の三冊」が出揃いました。その蔵出しエディストは後日、お楽しみに。

 

<多読ジム>season09・冬の予告記事

 

さて、4月11日からseason10・春がスタートします。ブッククエスト、エディション読み、三冊筋のライナップは以前に予告記事(【予告!】もしもブッククエストがRPGだったら 多読ジム season10・春)でお伝えした通りですが、あらためてご案内すると、ブッククエストは山本貴光編『世界を読み解く科学本 科学者25人の100冊』、エディション読みは『心とトラウマ』、三冊筋プレスは「男と女の3冊」。さらに三冊筋には「”版元コラボ”エディストチャレンジ」として、『それチン』というボーナスステージも用意されています。気になる方はリンクから飛んでみてください。

 

山本貴光編『世界を読み解く科学本 科学者25人の100冊』(河出文庫)

 

今回、season10・春の読衆に向けて、なんとなんとブッククエストの『世界を読み解く科学本 科学者25人の100冊』の編者である山本貴光さんご本人から、特別にレコメンドメッセージが届きました。

森羅万象のうち、もっぱら物質とその変化に注意を向ける自然科学は、どこから入ってもどこかへつながる森のよう。『世界を読み解く科学本』を通じて、あちこちに潜むつながりを見つける楽しみを味わってもらえたら幸いです。ーーー山本貴光

山本貴光さんは編集工学研究所が主催する次世代リーダー育成塾Hyper-Editing Platform[AIDA]のボードメンバーであり、直近ではISIS FESTA SP「『情報の歴史21』を読む」の第一弾のゲストとしても登壇しました。

 

ISIS FESTA SP『情報の歴史21』を読む 「山本貴光篇」(2022年2月23日)

 

多読ジムに申し込む予定の人も申し込む予定のない人も『世界を読み解く科学本 科学者25人の100冊』はぜひとも一度お手にとってみてください。本書は「自然科学に興味はあるけど、何を読んだらいいのかわからない」とか「文系一筋で自然科学には自信がないな」という方にもとてもオススメの入門書です。下記に目次をシェアします。「目次読み」してあれこれ連想を楽しんでください

多読ジムseason10・春の申込締切は4月4日まで。

 

山本貴光 編『世界を読み解く科学本 科学者25人の100冊』

 

【目次】

はじめに 本を通じたサイエンスの楽しみ

 

CHAPTER Ⅰ 宇宙を探り、世界を知る
1 この世界の究極な姿は何か? 多田将
2 人はなぜ宇宙を探るのか? 福井康雄
3 光より速く進むことは可能か? 赤木昭夫
4 人類はどこまで宇宙を理解したか? 大内正己
5 地球の変動は人類をどう変えたのか? 鎌田浩毅
6 ハチは飛んできたか? 大河内直彦
7 進化とは何か? 長沼毅

 

 特別寄稿 ポピュラーサイエンス書の素顔 青木薫
 送り手に聞く① 子どもの絵本に接近 山形昌也
 科学本の読みかた① 巨人の肩によじのぼろう

 

CHAPTER Ⅱ 生命のふしぎ、心の謎
8 心はどこにあるのだろうか? 山口創
9 動物はどんなふうに働いているのか? 本川達雄
10 生物は、細胞は、果たしてどう進化してきたのか? 武村政春
11 生物の分類や進化は科学的に研究できるのか? 三中信宏
12 昆虫は人間の写し鏡か? 小松貴
13 四千年も歴史がある膨大な「医学」を学ぶには、
  いったいどこから手を付けたらいいのだろう? 森皆ねじ子
14 動物に心があるか? 岡ノ谷一夫
15 『毒物事典』で分かることとは何か? 南伸坊

 

 送り手に聞く② 科学館で立ち止まる 籔本晶子
 送り手に聞く③ 科学新書をながめる 小澤久
 科学本の読みかた② 森羅万象に〝仲間〞を見つけよう
 対談 宇宙と海の深い話 矢野創×高井研

 

CHAPTER Ⅲ 未来を映す
16 私たちが〈身体性〉を備えるとはどういうことなのか? 岡田美智男
17 科学的な思考とは何か? 吉成真由美
18 未来の医療はどうなるだろうか? 鈴木晃仁
19 卵はどうして「私」になるのか? 榎木英介
20 ビッグデータは社会をどう変えるのか? 矢野和男
21 五感で科学をとらえるには? 山田暢司
22 小説を書くには? 藤井太洋
23 ロボットは感情を持てるのか? 西垣通

 

 送り手に聞く④ 理工書書店員の作庭記 小引聡
 案内人の名著

 

おわりに さらなるサイエンス/ブックのほうへ

 

Info


◉多読ジム season10・春◉

 

∈START
 2022年4月11日~6月26日

  ※申込締切日は2022年4月4日(月)

 

∈MENU
 <1>ブッククエスト(BQ):山本貴光編『世界を読み解く科学本 科学者25人の100冊』
 <2>エディション読み   :『心とトラウマ』
 <3>三冊筋プレス     :男と女の3冊

 

∈URL
 https://es.isis.ne.jp/gym


∈DESIGN the eye-catching image
 穂積晴明

  • 金 宗 代 QUIM JONG DAE

    編集的先達:宮崎滔天
    最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
    photo: yukari goto

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。