何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

セクシードレスの美女にダンディなイケメン。そして、夜の本楼で怪しげな会話が。あったわけではない。
今夜の本楼で行われたエディットツアーのテーマは「色」。ナビゲーターは企業コンサルタントでカラーコーディネーターの資格ももつ江野澤由美師範代。8月12日には三軒茶屋の自身のサロンでエディットツアーを開催し、9月7日の感門之盟では司会の大役をつとめたばかりである。
9月10日のエディットツアーでナビゲーターをつとめる江野澤師範代
ミニワークは、自分を色に喩える「色っぽい私」で自己紹介。起業したばかりのビジネスマンは「私は徐々に深まっていくネイビーである」。ホテルマンを教育する専門学校の講師は「私は突き抜けるようなアフリカの空の青である」。という具合に色で表すことで、通常の自己紹介では語られない参加者のその人らしさが伝わる。
色のもつ「らしさ」からは、情報を「データ(data)」と「カプタ(capta)」の両面から扱う考え方を紹介した。ビッグデータ時代のいまは、1対1で確定される「データ」ばかりが偏重されているが、イシス編集学校ではデータとともに、感じ方や雰囲気といった解釈が多様になりうる「カプタ」も同時に編集対象としてみる。
最後のワークでは、本楼から「フィルター」をつかって収集した色情報を組み合わせて、秋の美味しそうなスイーツを演出した。そこでも秋がもつ情報を「プロトタイプ(類型)」・「ステレオタイプ(典型)」・「アーキタイプ(原型)」に分けて想定することで、オータムスイーツのアイデアを創出することが可能になる。
写真のようにカラーシートを使って発想された甘味は、「干しぶどうとフレッシュ巨峰のタルト」「マスカットゼリーアラモード」「秋栗饅頭」。色っぽい大人のスイーツが美味しくできあがった。
秋のカラーをいかしてオータムスウィーツを情報編集
———————
本楼でのエディットツアー、次回は9月21日(土) 14:00〜16:00。ナビゲーターは大学図書館で司書もつとめる米田奈穂師範代。詳細・お申し込みはこちら☞ https://es.isis.ne.jp/admission/experience
———————
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校【ISIS co-missionメッセージ 井上麻矢×田中優子】
イシス編集学校アドバイザリーボード ISIS co-missionメンバーより、これから「編集」を学びたいと思っている方へ、ショートメッセージが届きました。なぜ今、編集なのか、イシス編集学校とはなんなのか。イシスチャンネ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 10月は開講ラッシュの月。基本コース[守]、応用コース[破]、師範代養成コース[花伝所]、技法研鑽コース[遊] […]
【プレスリリース】「思考の武器、表現の食器、発想の楽器」を手に入れる。生成AI時代を生き抜く「編集力」を38の思考の型で鍛える基本コース第56期[守]、10月27日に開講。
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、インターネット上で24時間いつでもどこでも「編集術」を学べる学校として、2000年に開校、25周年を迎えました。 […]
第89回感門之盟「遊撃ブックウェア」(2025年9月20日)が終了した。当日に公開された関連記事の総覧をお送りする。 イシス校舎裏の記者修行【89感門】 文:白川雅敏 本を纏う司会2名の晴れ姿 […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
コメント
1~3件/3件
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。