「アフ感」への参加は感門之盟のあとがきを綴ることである【88感門】

2025/08/28(木)18:00
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編集稽古では回答の末尾に振り返りコメントを書く。教室では回答したあとでしっかり振り返ることが欠かせない。講座修了を言祝ぐ「感門之盟」を振り返る。その場を提供してくれるのが「アフ感」だ。正式には「アフター感門之盟」である。来る9月6日に43[花]放伝と54[破]突破の第88回感門之盟が開催され、9月20日に55[守]卒門の第89回感門之盟が開催される。いずれの感門之盟の後にも、このアフ感を用意している。
 祝祭のあとの宴という立てつけではあるものの、一般的なオフ会とはならないのがアフ感だ。全員が編集稽古を体験してきたことで会話のネタのあちこちでお題が登場する。ライヴで「方法」が行き交っている場、そこがアフ感という磁場だ。教室の仲間を讃え合うのみならず、教室から教室へ、さらに講座を渡って交流をおこせば、またひとつ磁場が生まれる。本楼で登壇した師範代に意気込んでインタビューするもよし。偶然にお隣さんになった方とインタースコアを始めてもよし。瓶ビールを片手に場内を「遠征」するもよし。もし感門之盟に駆けつけられなくても、アフ感のみの参加を受け付けている。感門之盟の在り様を妄想することもできるのだ。
 アフ感は同志が綴る感門之盟の「あとがき」なのだ。あとがきから読めば、感門之盟の見え方もまた変わるはずだ。

 

アイキャッチ/角山祥道(43[花]錬成師範)

文/齋藤成憲(43[花]錬成師範)


●イシス編集学校 第88・89回感門之盟「遊撃ブックウェア」

 

★54[破]、43[花]の方はこちら
■日時:2025年9月6日(土)12:30-19:30(予定)
■会場:豪徳寺イシス館 本楼(https://es.isis.ne.jp/access/
■費用:4,400円(税込)
■申込締切:2025年8月29日(金)
■申込先:https://shop.eel.co.jp/products/es_kanmom88

 

★55[守]の方はこちら
■日時:2025年9月20日(土)13:00-19:00(予定)
■会場:豪徳寺イシス館 本楼(https://es.isis.ne.jp/access/
■費用:4,400円(税込)
■申込締切:2025年9月12日(金)
■申込先:https://shop.eel.co.jp/products/es_kanmom89

 

★感門之盟に出席できない方でも、「アフ感」のみの参加が可能です。「アフ感」の場所や次第などの詳細は、各講座で発表されます。

  • イシス編集学校 [花伝]チーム

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コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。