何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

「社会の本質に切り込むゲスト講義に日常感覚をゆさぶられ、ボードメンバーの鋭い問いに、自分の在り様を振り返る。正直、所在を見失い、苦しい時もある。・・・AIDAの重層的な思索の場は他にはない格別なものだ。」
イシス師範であり、リクルートワークス研究所所長であり、AIDA座衆かつ「間匠」(AIDAの幹事ロール)でもある奥本師範の、Hyper-Editing Platform[AIDA]に肉薄したコメントである。EELで今年立ち上げたAIDA公式サイトで紹介した。
AIDAシーズン3が、10月にはじまる。EELでは、企画会議がスタートした。AIDAディレクターの吉村林頭からは「もっと破格の、知のコロシアムを目指す。」という指針が出た。
エディスト読者のみなさんにはすでに、米川師範、金代将、梅澤師範、加藤師範のAIDAエディターズと後藤師範のAIDAカメラによる<速報記事>と<ボードメンバー・ゲストインタビュー記事>によって、AIDAという事件!!の内も側も、つまびらかになっているが、シーズン3のAIDAは、ずっと多層になることを期待されたい。
黒膜衆(撮影配信チーム)から、AIDA師範代やメディアチームまで、すでに相互重層の編集が劇的におこっているが、舞台演出も、当日チャットも、公式サイト情報も、かわる。より多軸になる。
先週末の37[花]入伝式は、乱世を編集した世阿弥を旗手に方法日本の扇が掲げられた。AIDAもつづき、テーマを「日本」に、新たな場づくりに向かう予定である。複式夢幻な知のコロシアムを期待されたい。
[編工研界隈の動向を届ける橋本参丞のEEL便]
//つづく//
橋本英人
函館の漁師の子どもとは思えない甘いマスクの持ち主。師範代時代の教室名「天然ドリーム」は橋本のタフな天然さとチャーミングな鈍感力を象徴している。編集工学研究所主任研究員。イシス編集学校参丞。
かつて校長は、「”始末”とは、終わりのことですが、エンディングとビギニングは一緒だということ。歌舞伎役者が最後に舞いたい踊りは、自分を目覚めさせる踊りかもしれないわけで、終わりのメッセージとは、何か始まりを感じさせるもの […]
「日本流(経営)の本質は、異質なものを編集する力だったはずだ。ーーー異質なデータを価値ある情報に編集する知恵がこれからの勝負となる。それをセマンティックプラットフォーマーと呼んでいる。」 一橋大学ビジネスス […]
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赤坂から、赤堤へ。 2012年12月、EELは6万冊の本と一緒に、赤坂から赤堤(最寄りが豪徳寺駅)へと引っ越しをした。知の移転を行った。 そこからちょうど10年、校長への献本や千夜本や、EELプロジェクト関 […]
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。