何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

壇上に登ればスポットが当たる。マイクを握れば注目が集まる。表舞台は、感門之盟の華だ。だが表があれば裏がある。光があれば影もある。壇上の輝きの裏側には、人知れない「汗」があった。
第88回感門之盟(9月6日)は、各講座の指導陣や師範たちが「汗をかく側」に回ったのも特徴だ。当日配られた感門冊子「エディターシップ第16帆」を編集したのも[守][破][花]の師範ならば、感門団を組織して裏方ロールを回したのも師範。アフ感も師範の仕切りだ。多くの師範が陰に日向に感門之盟成功のために奮闘した。
そんな「汗をかくロール」を写した写真から、とっておきの2枚を紹介したい。
1枚目(アイキャッチ)は、本楼の玄関の小空間・井寸房での村井宏志師範(43[花])。感門団の団長だ。今回の裏方ロールの手配、采配を担った。その感門団長は、インターブッキングの準備のため、会の最中、ひとり黙々と本にカバーを掛けていた。あの本交換会は、こうした汗で支えられていたのだ。
2枚目(下写真)は、インカムをつけた森本康裕師範(43[花])。音声や映像関係を一手に担う黒膜衆として進行を見守る。実は黒膜衆の人数が足りなくなることを見越して、黒のパンツに黒の靴でコーディネート、黒膜衆のユニフォームであるTシャツも鞄にしのばせていた。言祝がれる側なのに、もしもの事態に備えていたのだ。カンは当たり、森本は黒膜衆のTシャツに着がえ、動き回った。
編集もじっとしていない。動かない編集は編集ではないし、じっとしているエディターにはエディターシップはない。編集は変化なのである。編集はつねに変化しつづける「そこ」にさしかかって仕事をする。
(松岡正剛「インタースコアする編集力」、『インタースコア』春秋社)
師範はいつだってじっとしていない。
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
褒められるわけでもない。報酬が出るわけでもない。目立つわけでもない。打ち合わせは連日で、当日は朝から現地入り。 だからなのか、だからこそなのか、「感門団」は感門之盟の華であります。江戸に火消しがつきもののように、感門之盟 […]
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
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日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。