何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

本日2025年3月20日、ISIS co-missionミーティングが開催された。ISIS co-missionはイシス編集学校のアドバイザリーボードであり、メンバーは田中優子学長(法政大学名誉教授、江戸文化研究者)はじめ、井上麻矢氏(劇団こまつ座代表、エッセイスト)、今福龍太氏(文化人類学者、批評家)、宇川直宏氏(現”在”美術家、DOMMUNE主宰)、大澤真幸氏(社会学者)、鈴木健氏(スマートニュース株式会社 共同創業者 代表取締役会長)、武邑光裕氏(メディア美学者)、津田一郎氏(数理科学者)、鈴木康代氏(イシス編集学校 学匠)の総勢9名。エディストでは、ミーティングのラストを締め括った田中優子学長のメッセージをJUSTする。テーマは「イシス編集学校をどう伝えるか?」。
単一のものに向かっていくと「編集」ではなくなります。編集とは関係です。津田一郎さんのおっしゃる通り、「世界の情報を関係づけて命を吹き込むのが編集」です。
ということは、松岡正剛校長の言葉を並べたり、まとめているだけでは編集にはなりません。自分の命とどこが関係するのかをきちっと示さなければなりません。今日のco-mission(コミッション)ミーティングでは、「イシス編集学校には世界モデルがある」という話がよく出ましたが、それはイシスには血の通ったコミュニケーションがあるからです。
では、そのイシスをどうやって伝えるていけばいいのか。いま何が起きているか、この現場を伝えればいいんです。イシスではどういうやりとりがなされ、何が起こっているのか。一言で言えば、「相互編集」が起きている。こんな現場、滅多にありません。
そして、私たちは松岡さんのイメージを今はまだ共有できています。
しかし、大澤真幸さんの言うように、時間が経てば、夢のように忘れてしまいます。
だから、急いで仕掛けなければならないと思っています。もたもたしてはいられません。あまり壮大なことを考えるのではなく、すぐにできる方法を次々に現実にしていかなければなりません。
出版は今、準備中です。でも、これだけは足りません。宇川直宏さんのDOMMUNEのように毎日5時間は配信できませんが(笑)、映像メディアもどんどん使っていくべきです。
私は以前から、イシスにはドキュメンタリーが必要だと考えていました。なかなか言葉では表現し得ない、師範代と学衆の絶妙な関係を映像なら表現できるのではないでしょうか。
金 宗 代 QUIM JONG DAE
編集的先達:宮崎滔天
最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
photo: yukari goto
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。