何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

この春は、だんぜん映画です!
当クラブ「勝手にアカデミア」はイシス編集学校のアーキタイプである「鎌倉アカデミア」を【多読アレゴリア24冬】で学んで来ましたが、3月3日から始まるシーズン【25春】では、勝手に「映画」に切り込むと宣言します!
戦後、鎌倉に産声をあげた大学校「鎌倉アカデミア」は、文学科、産業科、演劇科、映画科という4科制でした。実は、はとさぶ連衆(読衆)に、お題として「入学願書」を書いてもらったのですが、志望者がいちばん多かったのが「映画科」だったのです。
そこで、われらが「勝手にアカデミア」は、今まで通り、さまざまな角度で、伝説の学校「鎌倉アカデミア」の学びのモデルを取り出しつつ、大胆に「映画」に切り込みます。
手すりとするのは、「鎌倉アカデミア」の卒業生、鈴木清順。清順監督といえば、松岡正剛校長が選考委員を務めた織部賞で、第4回グランプリを獲得しています。
批評家の四方田犬彦は、鈴木清順をこう評しています。
……鈴木清順はなるほど耽美的であるかもしれないが、感傷的なるものをいっさい拒み、男性的魅力をもった映画作りをしてきた(後略)
今ひとりアクション界の鬼才を忘れてはならない。鈴木清順(一九二三~)である。鈴木はプログラム・ピクチャーの世界のなかでB級、つまり二本立ての左側のフィルムを撮り続けながら、マニエリスム的な表層性とグロテスクな奇想によって、シネフィルたちの偶像的存在と化した。
▲当クラブ【25春】のキーブックのひとつ、『日本映画史110年』(集英社新書)
「鎌倉アカデミア」は鈴木清順に何をもたらしたのか。
戦後すぐに、あえて「映画科」を設けたのはなぜなのか。
映画を「編集工学の目」でみると、どうなるのか。
というわけで、「勝手にアカデミア」の【25春】では、「勝手に映画づくし」です。初めて参加する方も楽しく学べるお題やコンテンツを用意しました。こぞってぜひ。
そして最後に、シーズンの最終課題として、「あなたがプロデューサーとなって、未知の映画のチラシを作ります!」と宣言しておきましょう。
・引き続きアレゴリア随一のアットホームなクラブ運営を続けます!
(勝手にアカデミア せん師・大塚宏)
●「勝手にアカデミア」をもっと知るには●
○吟行レポ
【多読アレゴリア:勝手にアカデミア】はとさぶ連衆、鎌倉に集い俳句を詠みつつアカデミア構想に巻き込まれるの巻
○クラブ紹介
【多読アレゴリア:勝手にアカデミア①】勝手にトポスで遊び尽くす
【多読アレゴリア:勝手にアカデミア②】文化を遊ぶ、トポスに遊ぶ
【多読アレゴリア:勝手にアカデミア③】2030年の鎌倉ガイドブックを創るのだ!
多読アレゴリア 2025春
【申込】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025haru
【開講期間】2025年3月3日(月)~2025年5月25日(日)
【申込締切】2025年2月24日(月)
【定員】20名
【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込)
※ クレジット払いのみ
※ 初月度分のみ購入時決済
以後毎月26日に翌月受講料を自動課金
例)2025春申し込みの場合
購入時に2025年3月分を決済
2025年3月26日に2025年4月分、以後継続
・2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。
・1クラブ申し込みされた方にはクーポンが発行されますので、そちらをご利用の上、2クラブ目以降をお申し込みください。
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
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