何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

多読アレゴリアWEEK開催中!!!!!
12月2日(月)のオープンに向けて、全12クラブが遊刊エディストを舞台に告知合戦を繰り広げます。どのクラブも定員に届き次第、募集終了です。すでに締切間近のクラブもいくつかあるので、希望のクラブに絶対入りたいという方はお早めの申込をオススメします!!!!!
さや媛 はじめに悲しいお知らせをお伝えしなければなりません。千夜千冊パラダイス、略して「千パラ」の要である千夜千冊編集長・寺平賢司さんが千パラから脱退されました。この悲報とにもに私たちは旅立たなければいけません。でも松岡校長なら言うでしょう。「こんなあまりにもな大悲劇こそ大チャンスにしろ。すぐに編集をはじめなさい」と。
ちひろ媛 脱退直後に、出版されたばかりの『編集宣言』(工作舎)が届いたんです。
表紙にある校長の言葉「H(へんしゅう)芸からE(エディトリアル)闘争へ!」に、これだ!と思いました。わたしたち千パラもこれに肖って「千パラ編集宣言」をします。
H(へんしゅうちょう)逃走からE(エディトリアル)パラダイスへ!
さや媛 編集長の脱退というのは「負の先取り」でもあるわけで。
ちひろ媛 もしかすると千載一遇の編集機会かもしれない。
さや媛 千パラでしかできない編集を存分に楽しみましょう!というわけで、一人減っても遊びは倍増。千パラ歓楽街の必殺仕掛け人をご紹介しましょう。
ちひろ媛 まずは、千夜千冊の大ファンを自認するおふたりが、脱線、雑談、混乱しながら一夜一夜を解読するニッチでフェチなPodcast「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ」でおなじみの、
坊主 千夜坊主の吉村と
小僧 千冊小僧の穂積です!
坊主 そしてパラダイスに華を咲かすのが「千耶媛」こと福井「千」裕と高本沙「耶」の二媛。
さや媛 この4人でパラダイスをわいわいと盛り上げます!
ちひろ媛 さっそくシーズン1の千夜千冊を発表しちゃいましょう。千パラでは毎シーズン、ひとつのKEY千夜が掲げられます。記念すべき最初の千夜がこちら!
さや媛 千夜千冊を読むと「はじめて買った全集」のひとつが岡倉天心だって書いてありますね。
坊主 『山水思想』とか『方法日本』とか、いろいろな著書のなかで校長は天心のことを語っているよね。伝習座とか連塾でもとりあげていたなあ。
さや媛 IBCパブリッシングから出ている『
『茶の本』はまるで透き通った虫の翅のように薄い本であるが、その翅がひとたび震えると、日本精神の真髄が遠くまで響いていくものになっている。ー 序文「生の芸術の響き」(松岡正剛)より
ちひろ媛 本楼の本棚を物色していたら、校長が寄稿しているこんな本も見つけました。
私にとって『茶の本』というのは薄い一冊ですけれども、とても象徴的で、エポックメイキングな忘れがたい本になっています。それゆえ「千夜千冊」を書いたときも、何度も『茶の本』に戻るというようなことをいたしました。たとえば、西行、芭蕉、世阿弥、さらには海外のプルーストとか、ジャン・コクトーとか、そういう本を取り上げるときも天心に戻ってというか、天心と比較してといいますか、そういうことを何度もしたわけです。ー 「原点となる『茶の本』」(松岡正剛)より
小僧 校長にとって忘れがたい、原点となる『茶の本』で千パラがはじまるなんて!
さや媛 こんなに刺激的な遊びは千パラにしかないですね♪
ちひろ媛 それじゃあ、次回は「で、千パラでどんなことするの?」というお話をしましょう。
多読アレゴリア 《千夜千冊パラダイス》
Season1:2024年12月2日(月)~2025年2月23日(日)
【定員】40名
【開講日】2024年12月2日(月)
【申込〆切】2024年12月8日(日)★ギリギリまで申込受付中!
【受講費】月額11,000円(税込)
*2クラブ目以降は、半額でお申込みOK!
1クラブ目のお申込みで発行されるクーポンを
ご利用ください
▼お申し込みはこちらから カートで「千夜千冊パラダイス」をお選びください。
https://shop.eel.co.jp/products/detail/765
アイキャッチ画像:千夜千冊パラダイス×山内貴暉
EDO風狂連(田中優子監修):EDOで別世が立ち上がるーーEDO風狂連花鳥風月之船立
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大河ばっか!①:「大河ばっか!」の源へ(キャラクター・ナレーター編)
群島ククムイ(今福龍太監修):季節風に乗って島あしびの旅へ!
千夜千冊パラダイス①:シーズン1のKEY千夜は、松岡正剛「原点」の一冊!
音づれスコア:Coming soon
福井千裕
編集的先達:石牟礼道子。遠投クラス一で女子にも告白されたボーイッシュな少女は、ハーレーに跨り野鍛冶に熱中する一途で涙もろくアツい師範代に成長した。日夜、泥にまみれながら未就学児の発達支援とオーガニックカフェ調理のダブルワークと子育てに奔走中。モットーは、仕事ではなくて志事をする。
【参加者募集】56[守]にも間に合う!10/12(日)本楼エディットツアー
アタマが固い、鈍い、動かない。もうAIには敵わない…と諦める前に、「編集術」を試してみませんか。 10/12(日)14時からの「本楼エディットツアー」では、松岡正剛の編集術を使ったいくつかの編集ワークを体験いただきます。 […]
【田中優子の「酒上夕書斎」】はご存じだろうか?5月に優子学長がはじめた読書系YouTube LIVEで、毎月とっておきの1冊を紹介している。だがオープニングが独特。「まずはひと口飲みますね」と言って赤ワインをゴクリ。本よ […]
10匹の出世魚、ただいま誕生!55[破]出世魚教室名発表【89感門】
イシスの魚はマグロだけじゃない。カワル、メトード、ほたほた・・・ふしぎな魚が泳いでいる。 [守]師範代から[破]師範代へかわるとき、EDITされる教室名を”出世魚”という。55[破]に遊撃する10匹の出世魚 […]
東京は急に秋めいた。朝晩は肌寒いくらいだ。ちょっと温もりがほしいとき、お茶やカフェオレ、ホットワインで温まるのもいいが「先達文庫」もオススメだ。 55[守]師範代に贈られた先達文庫は計18冊。感門之盟で手渡 […]
【参加者募集】とっておきのお茶×読書×編集体験!9/13「本楼共茶会」コールドブリューベリーモヒート茶篇
9月13日(土)、松岡正剛プロデュースのブックサロンスペース「本楼」にて、お茶×読書×編集で参加者のみなさまを意外な世界へお連れする「本楼共茶会」(ほんろうともちゃかい)を開催します。7度目となる今回は「コールドブリュー […]
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。