41[花]放伝式 たくさんの花を引き継いで――花伝扇・玄々書授与【84感門】

2024/09/15(日)20:30
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 花伝扇は初めて花伝所の錬成師範・師範をつとめた者に対し、松岡校長が贈ってきた扇である。これまで126通りの「花伝」の書が、松岡校長によって扇に書かれてきた。今後はこのたくさんの「花」と「伝」の文字を組合せ、扇を渡していきなさいという校長の言葉を引き受け、校長の書を使い、編集を加えた新しい形の花伝扇が、今期、4名の錬成師範に贈られた。

 

◆新垣香子 錬成師範

 

◆宮坂由香 錬成師範 

 

◆長島順子 錬成師範

 

◆宮川大輔 錬成師範

 

 

 続いて、今期初めての花目付をつとめた平野しのぶ花目付に玄々書が贈られた。

 

◆平野しのぶ 花目付

 

スーザン・ソンタグの「キャンプ」を彷彿とさせる、仕事で世界中を飛び回り、時間がない中も決して遅れず、瞬時にマネジメントをする平野しのぶ花目付。これからも花伝所に旋風を起こしていくだろう。

 

ビジュアルデザイン:穂積晴明

写真:福井千裕

  • 米田奈穂

    編集的先達:穂村弘。滋賀県長浜出身で、伝統芸能を愛する大学図書館司書。教室名の「あやつり近江」は文楽と郷土からとられた。ワークショップの構成力に持ち前の論理構築力を発揮する。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。