【84感門】司会は「チームいにしえ」から

2024/09/14(土)18:30
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2024年9月14日正午過ぎ、イシス編集学校の感門之盟「25周年番期同門祭」が開幕した。

 

ともに編集の門をくぐった仲間たちが期をまたいで一同に会する大感門。2日間で[守][破][離][花]各講座の修了を寿ぐ式典が次々と連なり、会場には松丸本舗や支所ブース、ほんのれんなどの編集プロジェクトの展示ブースが屋台のように賑わう。そんな編集づくめのお祭りを囃し立てる花形ロールが「司会」である。

 

なんと今回は、5組10名の司会がかわるがわる登場する特別仕立て。編集学校の各時代を支えてきたレジェンドたちが、バトンをつないでいく。一番手を飾ったのは丸山玄(1期入門)と久野美奈子(2期入門)。2000年の開校当時を知る二人だ。

 

二人は服装でも編集を見せた。丸山(右)は「同門祭」のモードを引き受けた法被姿で登場。久野(左)は、首元のディテールに面影を宿した。「自分の教室名の『ちょっとバロッコ教室』に肖って、歪んだ真珠(=バロック)にしたんです」(久野)


八田律師に迎えられた二人は、舞台をぐるりと取り囲む約400人の参加者に向けて、早速息ぴったりの交わし合いを届けた。

 

久野「2000-2004年の我々『いにしえチーム』の時代には、番ボーもアリストテレス賞もなかったですからね。」
丸山「花伝所もなかった。無免許運転みたいな。(笑)」

 

今期53[守]には、イシス開校時にはまだ生まれていなかった若い師範代も登坂している。八田律師が紹介すると、OBOG席の「チームいにしえ」からは思わずどよめきの声が上がった。

 

25年の歴史をたどるバトンリレーの行方をお見逃しなく。

 

会場後方には、25年間の全教室を総覧した巨大クロニクルパネルも設えられている。

 

文:中尾拓実

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。