何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

“もとより日本の社会文化や表現文化にとっては「間」は根本的なコンセプトであるが、いまや文明史にとっても何かと何かのAIDAに注目しつづけることは、生物と環境と人類の多様性、歪みつつある高度情報資本主義の行方、ネット社会とリアル社会のすれちがい、脳と心とAIの関係に接近するための欠かせない視野になっている。” ー 松岡正剛
例外的な学びの場 [AIDA]
「これだけクオリティが高いセミナーはほかにはありません。」そう語るのは、元外交官で作家の佐藤優さん。「学知を身につける講座はあるし、ビジネスパーソンのリーダーシップを育てるセミナーもあります。けれど、その両方が合わさっているのは、[AIDA]だけです。」
▶︎佐藤優さんのインタビュー記事([AIDA]公式サイト掲載)より。
[AIDA]とは、Hyper-Editing Platform [AIDA]のこと。毎年10月から3月にかけて開講され、シーズンごとに「生命と文明のAIDA」(Season1)、「メディアと市場のAIDA」(Season2)、「日本語としるしのAIDA」(Season3)、といった「あいだ」をめぐるテーマを設定し、松岡正剛座長のもと多士済済の知識人やアーティストをお招きしています。佐藤優さんは、[AIDA]ボードメンバーのひとりです。
▶︎Hyper-Editing Platform [AIDA]公式サイト
▲Hyper-Editing Platform [AIDA]は編集工学研究所のブックサロンスペース「本楼」で開催される。
「直接役立たない」からこそ、学ぶ意味がある
2024年3月まで開催されていた[AIDA] Season4のテーマは、「意識と情報のAIDA」。人間の意識や心の仕組みから、AIと共生する未来、「私」とは何かをめぐるアートや、ベイトソンの学習理論まで、幅広いトピックを扱いました。
ゲストにお招きしたのは、浅野孝雄さん(埼玉医大名誉教授)、落合陽一さん(メディアアーティスト)、金井良太さん(神経科学者)、佐藤良明さん(米文学者・翻訳者)、森口佑介さん(発達心理学者)、森村泰昌さん(美術家)。
▶︎各回開催記録はこちらからご覧いただけます。
ボードメンバーには、大澤真幸さん(社会学者)、佐藤優さん(作家・元外交官)、武邑光裕さん(メディア美学者)、田中優子さん(江戸文化研究者)、村井純さん(情報工学者)、吉川浩満さん(編集者)が名を連ねました。
ジャンルもモードも全く違うゲストやボードメンバーが入り混じり、「座衆」と呼ばれる参加者たちも一緒になって議論を交わす。そんな[AIDA]のことを、佐藤優さんは「仕事に直接役立つとは限らないことを学べる、だからこそ意義がある」と言います。
▶︎座衆の体験インタビュー一覧
「「あいだ」を考えるということは、人間を真面目に考えることです。人間という言葉は「ひと」だけでなく、そこに「あいだ」という文字が加わっています。人と人のあいだに、人間の核としての倫理が生まれる。差異も生まれる。あらゆる物事は「あいだ」から出てくるのです。」
▲佐藤優さん自身も、[AIDA]講義中は猛烈な勢いでメモを取りながら参加されている。
[AIDA]を語るイベント、「AIDA OP 2024」開催!
[AIDA]は通常、受講者のみが参加できるクローズドな学び舎です。そんな[AIDA]を一夜限り「オープン」にしてしまおう、というイベント「AIDA OP(アイダオープン)」が4月23日(火)に開催されます。
佐藤優さんをゲストに迎えて、[AIDA]とは何か?そして、今こそ必要な「学び」とは何か?を、[AIDA]本編の記録映像も振り返りながら交わします。貴重な機会を、ぜひお見逃しなく!
<イベント概要>
AIDA OP(アイダオープン)2024
~佐藤優氏と考える、ビジネスリーダーの学び方~
■日時:2024年4月23日(火)19:00-21:30(18:30受付開始)
■参加方法:会場参加(40人限定)+ オンライン参加(無制限)
■内容(予定):
1)AIDAボードメンバー 佐藤優氏のトークセッション
2)AIDAアーカイブ映像を活用したセッション など
■参加費用:
・会場参加 6,000円(税別)
・オンライン参加 3,000円(税別)
*会場参加の皆様には、ウェルカムドリンク、軽食をご用意しております。
*オンライン参加の方には追ってzoomアクセスキーをお届けします。
■会場:
編集工学研究所 ブックサロンスペース[本楼]
〒156-0044 東京都世田谷区赤堤2丁目15-3
▶︎申し込み:こちらよりお申し込みください。
お申し込み時に、参加方法(会場リアル/オンライン)をお選びください。
https://eel-jp.box.com/s/3nqcofbsilhe9pybhkoh3t5xwnq7rus8
山本春奈
編集的先達:レオ・レオーニ。舌足らずな清潔派にして、万能の編集ガール。定評ある卓抜な要約力と観察力、語学力だけではなく、好奇心溢れる眼で小動物のごとくフロアで機敏な動きも見せる。趣味は温泉採掘とパクチーベランダ菜園。愛称は「はるにゃん」。
【変革期のリーダーたちへ】学びに”没入”させる仕組みとは?——Hyper-Editing Platform[AIDA]の「場づくり」の秘密《後編》
〜オンラインなのに“空気”が伝わるのはなぜか?––––「黒膜衆」の編集力〜 既存の枠組みを超えて思考するビジネスリーダーのためのリベラルアーツ・プログラム「Hyper-Editing Platform[AIDA]」(以下 […]
【変革期のリーダーたちへ】既存の思考を”壊す”––Hyper-Editing Platform[AIDA]が示す新たな学び《前編》
〜教えない、導かない。でも変わる——“一座”で学ぶ[AIDA]の挑戦〜 複雑なものを複雑なままに——動的な世界を相手にする力を、物事の「間(あいだ)」に注目することで身につける「Hyper-Editing […]
[AIDA]ボードメンバーからのメッセージ公開。なぜいま「AIDA」が必要か?
編集工学研究所がお送りする、リーダーたちの本気の学び舎、Hyper-Editing Platform[AIDA]。 [AIDA]では毎期、各界の有識者のみなさまに「ボードメンバー」としてご一緒いただきます。 […]
【プレスリリース】佐藤優が直伝、激動時代に生き残るための「情報のつかみ方」と「世界の読み方」。「インテリジェンス✖️編集工学」を身につけるプログラムを開催します。
混迷時代を生き抜くために、「インテリジェンス✖️編集工学」が必要だ。 この夏、作家・元外務省主任分析官の佐藤優さんと編集工学研究所のコラボ講義が目白押しです。 6月30日(月)に編集工学研究所から配信したプレスリリースを […]
「これから」を担うリーダーが集う本気の学び舎、Hyper-Editing Platform [AIDA]を覗き見たことはありますか? 6月19日(木)に編集工学研究所からプレスリリースを配信しましたので、エディスト読者の […]
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。