何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

昨日3月16日、東日本でのダイヤ改正と共に、北陸新幹線の金沢から敦賀間の延伸が開業し、祝賀ムードが漂っていますね。世田谷区豪徳寺の編集工学研究所でも次の門へと進むためのエネルギーチャージとなる祝祭がありました。世田谷区豪徳寺の編集工学研究所で行われている、互いの学びを寿ぐ場・感門之盟です。
前回と同様に、第83回感門之盟もオンラインとオフライン(zoom)のハイブリッド開催で、各種講座の受講者やOB・OGたちが100名以上参加していますね。オンライン参加者たちがリアルの舞台を心地よく視聴し、さらには個別ルーム(ブレイクアウトルーム)で歓談できるように裏側で遠隔操作するzoom隊についてレポートいたします。
感門之盟開始2時間前に到着したzoom隊は学林局の中央テーブルに陣を張りました。リハーサル段階からオンライン上の映像や音声なども確認しています。背景音、マイク音のボリュームの大小が必要であれば、すかさずに、本楼にいる映像・音響・配信等のテクニカルや演出を手掛ける黒衣集団「黒膜衆」へと連絡しているのです。
zoom隊はオンライン参加者の名前の表示に教室名やロールを付けるルールに基づき、ネーミング修正をサポートします。さらには前回の記事でも紹介したように、ブレイクアウトルームへの参加者の割当調整なども行っています。
それ以外にも実は、来訪される方々を丁寧にもてなすことを意識しながら、学林局の隣の部屋にある学林堂の設え(しつらえ)を進めておりました。今回、ディスプレイ(アイキャッチ画像)の映像状況を確認したところ、電源をONにしても画像も音声も流れないブラックスクリーンになるトラブルがあったのです。
黒膜衆に相談したところ、原因がわかりました。ディスプレイのすぐ近くにある小さな変換器の電源が入っていなかったのです。1階から有線で流れている業務用映像機器向けのSDI(Serial Digital Interface)信号を、家庭用のHDMI(High-Definition Multimedia Interface)信号へ変換するプロセスがストップしていました。とっても小さいモノですがイメージ情報の料理人のような役割を持っているのですね。
変換器を起動したことでディスプレイへと映像信号が入力され、学林堂でも本楼の状況を視聴できるようになりました。zoom隊員は映像機器のプロではありませんが、編集稽古のように、お互い協力し合うことで不足が編集され、立ちふさがるトラブルを一歩一歩乗り越えることができるのです。
感門之盟が終わった後も、1日目と同じく、zoom隊はチャット記録を感門之盟専用サイトにアップします。今日の担当は昨日の「ISISの新しい渦をみせる」で大惨寺を紹介されていたバーニー隊員です。
想定外の事情で視聴できなかった場合でも、今夜配信されるログを読めば感門之盟の心地よい余韻を味わうことができますね。
畑本ヒロノブ
編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。
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コメント
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2025-10-02
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