「『情報の歴史21』を読む」第11弾「片山杜秀編」3月19日(火)開催。音楽を聴けば、歴史が見える!

2024/02/15(木)08:00
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“既にこの世界の音楽のありようは、人工知能の統率する音楽浴の世界の似姿になっており、その先には生身の人間を無価値とする無音楽世界が待ち受けているのではないか。

 

いやいや、まだ自由さ!希望はあるさ!ベートーヴェンやシューベルトやマーラーは、そんな顔をして今日も鳴り響いている。” 

 

- 片山杜秀『ごまかさないクラシック音楽』(岡田暁生・片山杜秀)

 

音楽には、社会が映り込む。音楽が社会をつくることだってある。

片山杜秀さんは、その交差点を華麗に読み解く音楽評論家で、政治思想家です。

 

片山さんの著作ラインナップを見ると、音楽と政治の両睨みぶりにクラクラします。

『片山杜秀のクラシック大音楽家15講: バッハからグールドまで』や『ごまかさないクラシック音楽』のかたわらに、『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』や『皇国史観』が並びます。『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』は、まさに片山さんの歴史観を結晶させたタイトルでしょうか。

 

 

そんな片山杜秀さんをお招きしての、「ISIS FESTA SP 『情報の歴史21』を読む 第11弾」の開催が決定しました。

打ち合わせのためにオンラインミーティングでお会いすると、片山さんの背後にはCDケースの山脈がびっしり。「CDは軽いので、地震で崩れても心配ないんです」と屈託なく笑う片山さんの後ろで、プラスチックケースの壁がギラギラ光っていました。

 

「『情報の歴史21』を読む」では「音楽」の切り口から、片山さんの歴史読みをご披露いただく予定です。全10回を開催してきたイベントシリーズの中でも、音楽をテーマにする講義は初めて。耳でも感じる『情報の歴史21』読み、ぜひお楽しみにお待ちください。

 

「『情報の歴史21』を読む  第11弾 片山杜秀編」は、2024年3月19日(火)開催です(本楼会場およびオンライン配信)。こちらからお申し込みいただけます。

 

片山さんの最近著は、こちらの二冊。『歴史は予言する』2023/12/18刊行(新潮新書)と、『大楽必易―わたくしの伊福部昭伝―』2024/01/31刊行(新潮社)。

 

<<ISIS FESTA スペシャル『情報の歴史21』を読む 第11弾 片山杜秀篇 >>

■日時:2024年3月19日(火) 19:30~22:00

■参加費:リアル参加4,000円(税込4,400円)

     オンライン3,000円(税込3,300円)

■会場

  リアル参加:本楼(世田谷区豪徳寺)

  オンライン参加:お申し込みの方にZOOMアクセスをお送りします。

  ※リアル参加もしくはオンライン参加のどちらかを選択いただけます。

■定員:リアル参加につきましては先着20名となります。

■参加資格:どなたでもご参加いただけます。

■参加特典:お申込者限定のアーカイブ動画あり(視聴期間:1カ月程度)

■申込締切日:2024年3月18日(月) 12:00まで

■お問い合わせ:front_es@eel.co.jp

*『情報の歴史21』(書籍orPDF)をお持ちの方はご持参ください。

▶︎▶︎▶︎参加お申し込みはこちらから◀︎◀︎◀︎

 

<片山杜秀さんプロフィール>

政治思想史研究者・音楽評論家

1963年、宮城県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。音楽評論家、政治思想史研究者。1980年代から、音楽や映画、日本近代思想史を主たる領分として、フリーランスで批評活動を行う。慶應義塾大学法学部教授。学生時代は蔭山宏に師事。大学院時代からライター生活に入り、『週刊SPA!』のライターなどを務めた。クラシック音楽にも造詣が深く、NHKFM『クラシックの迷宮』の選曲・構成とパーソナリティを務める。『音盤考現学』および『音盤博物誌』で吉田秀和賞、サントリー学芸賞。『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞。



  • 山本春奈

    編集的先達:レオ・レオーニ。舌足らずな清潔派にして、万能の編集ガール。定評ある卓抜な要約力と観察力、語学力だけではなく、好奇心溢れる眼で小動物のごとくフロアで機敏な動きも見せる。趣味は温泉採掘とパクチーベランダ菜園。愛称は「はるにゃん」。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。