何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

2月が近づき、節分のための豆まきの準備や恵方巻の予約が進んでいますね。
巻き寿司を手に取って丸ごと食べるように、本棚にある積読本をドンドン消化したいところ。しかしながら、いざ休日になっても1冊も読めていないという事態になった覚えはないでしょうか。
たくさん買った本を机に向かいながら読み解いて身体知にしたいあなたにイシス編集学校の共読onlineをおススメします。Zoomを使ったワークショップを通じて1冊の書物をたったの60分間で読む「目次読書法」が伝授され、濃密な読書を実践できるでしょう。
次回の開催日は来月2月15日、20時スタートです。今回のナビゲーターは前回と同じく、編集学校における方法読書の伝道師「冊師」を務める重廣竜之に決定しました。
多読ジムseason16秋から【スタジオ∵ファジー】を受け持ちつつ、スタジオ受講者「読衆」からの回答に含まれる編集プロセスを読み取りコメントを手渡します。書物中に含まれている情報と情報の「あいだ」に隠された見方を柔軟に取り出すことで読衆を驚かすことが得意。
さらに、著者が強調するキーワード群や、読衆が選んだキーセンテンスから立体的に情報を視る方法の型や編集術に基づく、潤い豊かなコメントを手渡しています。書物を通じたトレーニングを進めながら【スタジオ∵ファジー】の読衆たちの読書筋が現在、急上昇しているもよう。なお、別スタジオでの読衆を兼任し、「蒸籠」と名乗りを上げて、自身の読書マラソンを怪走する一面も持っています。
ワークショップでは60分プラス15分のロスタイムで重廣のナビゲーションによる参加者全体の振り返りが行われる予定。新しい見方を共有することで20冊分読んだかのような気分となり、もっとたくさんの本と交際したくなります。
書物に振られそうになったときの処方箋も質問できるお得な時間を過ごせること間違いなしです。共読onlineでの方法読書に興味をもったみなさまのご参加をお待ちしています!
■日時:2024年2月15日(木)PM 20:00-21:00 集合 PM 19:50
■費用:1000円(税抜)
■会場:ZOOM開催 ※お申込み後にご案内いたします。
■人数:30名様まで
■対象:どなたでもご参加いただけます。
■ナビゲーター:イシス編集学校 師範代・重廣竜之
■内容:一冊の新書や文庫を持ち込み、ワークショップ形式で方法的な読書を体験いただきます。
■締切:2月10日(土)PM 15:00
■お申し込みはこちらから:https://shop.eel.co.jp/products/detail/654
畑本ヒロノブ
編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。